新規会員登録
BASF We create chemistry

不耕起栽培とは? 作物別の方法&農家のメリット・デメリット

不耕起栽培とは? 作物別の方法&農家のメリット・デメリット
出典 : ちょあ/PIXTA(ピクスタ)

物価高騰が続く中、コスト削減は大規模経営農家にとって喫緊の課題です。その解決方法として注目されているのが「不耕起栽培」です。本記事では、不耕起栽培が作業の省力化やコスト削減につながる理由、不耕起栽培の方法や適した作物を解説します。

  • 公開日:
  • 更新日:

記事をお気に入り登録する

不耕起栽培とは?

水稲の不耕起乾田直播をするために肥料投入する農家

田舎の写真屋/PIXTA(ピクスタ)

不耕起栽培とは、耕うんや整地をせず、作物残さを田畑に残したまま、次の作物を栽培する技術です。溝切りなどの部分的な耕起を行うことはありますが、基本的には中耕・培土を含めて耕起は行わないため、畝を作らず平面で栽培します。

日本での不耕起栽培の現状

日本では原始的農業の時代から存在する栽培方法ですが、近代的な不耕起栽培が始まったのは除草剤が発明された1940年代以降です。

日本にこの技術が導入された当初は、降雨が多く多湿な気候や小規模なほ場に適さず、なかなか普及しませんでした。2005年時点では最も普及が進んでいた麦類においても全国で約3,000haと、普及割合は1%程度に留まっています。

しかし、不耕起栽培は日本特有の課題を解決できる栽培方法でもあります。例えば、前作後作の作業の競合により耕うんする時間が取れなかったり、降雨が続いて耕うんできないために播種や定植の適期を逃したりするなどの問題を解決することが可能です。

このようなメリットがあることから、日本でも不耕起栽培の研究や試行錯誤が重ねられており、水稲をはじめ多くの作物で地域ごとに独自の栽培方法が確立されています。

出典:農林水産省「農地土壌が有する多様な公益的機能と土壌管理のあり方(1)」

不耕起栽培と自然農法の違い

日本の農業には、欧米から伝わった大規模栽培向けの不耕起栽培のほかに、自然農法の1つとしての不耕起栽培の技術もあります。

自然農法の不耕起栽培は、化学肥料や農薬の使用を控えるなどの特徴があります。

本記事で扱う不耕起栽培は、土壌劣化の要因といわれる耕起の制限をめざすための技術です。必要に応じて化学肥料や農薬なども活用し、作業の省力化や収量・品質の向上を図る点に違いがあります。

【作物別】不耕起栽培の具体的なやり方

播種機で小麦の播種をする農家

ふうび / PIXTA(ピクスタ)

不耕起栽培は、さまざまな作物に適用できます。日本では主に水稲、大豆、麦類、とうもろこしを中心に導入されています。

いずれの作物でも、基本的な栽培方法は慣行栽培に準じながら、以下のような不耕起栽培のポイントを取り入れます。

<栽培のポイント>

  • 水稲、麦、大豆などの輪作体系を組むことで連作障害を防ぐ
  • 播種前にあらかじめ非選択性除草剤を散布するなどの除草対策を行う
  • 畝を作らず平らなほ場で栽培するため、排水対策を徹底する
  • 播種は、不耕起播種に対応した播種機を用いて施肥と同時に行う
  • 播種作業が降雨によって左右されないため、適期に播種を行う
  • 間引きした作物や除草した雑草などは、そのまま土の上に置く
  • 中耕を行わないため播種後の土壌処理剤、出芽後の茎葉処理剤を基本として除草剤散布をこまめに行う

これらを基本としたうえで、作目ごとにも注意すべき栽培ポイントがあります。水稲・小麦・大豆・とうもろこしのポイントをそれぞれ解説します。

水稲

乾田直播栽培されている水稲のほ場

田舎の写真屋/PIXTA(ピクスタ)

水稲での不耕起栽培では、「乾田直播栽培」や「冬期湛水・不耕起移植栽培」などの手法が開発されています。

茨城県や埼玉県が採用している「水稲・小麦・大豆の不耕起播種栽培マニュアル」によれば、地域適応性品種の中でも耐倒伏性の高い品種が不耕起栽培に向いているとされています。

しかし、不耕起乾田直播栽培では耐倒伏性が向上するため、「コシヒカリ」など倒伏しやすい品種でも導入できます。

乾田直播栽培では、専用の不耕起播種機を使用して直播を行います。直播をするので、代かきや育苗、移植作業が省略できます。播種同時施肥が行える農機を使えば、さらに作業の省力化が可能です。

具体的な作業の流れは、以下の通りです。

  1. 前作の残さ処理や排水対策、漏水対策(畦畔補修)などほ場の準備をする
  2. 非選択性除草剤を散布する
  3. 適期に播種と施肥を行う
  4. 播種後は、水稲の生育と雑草発生状況に応じて除草を行う
  5. 水稲が2葉になったら漏水に注意しながら入水する
  6. 播種から収穫期まで、ほ場を観察しながら病害虫防除を適宜行う
  7. 収穫・乾燥・調整作業は慣行栽培と同様に行う

乾田直播栽培の場合、移植栽培に比べて肥効が劣るため、施肥量を移植栽培の10~20%程度増やすことがポイントです。

また、水稲の不耕起栽培では、代かきをしないことで団粒構造が破壊されず、透水性や地耐力が高く保たれますが、排水性の高いほ場では水持ちが悪くなります。そのため、畦畔を補修し漏水を防止するなどの対策が必要です。

こうしたことから、水田における不耕起栽培には、透水性の低いグライ土や黒ボクグライ土、黒泥土、泥炭土などが適しています。

上記の栽培方法のほか、愛知県農業総合試験場が開発した「不耕起V溝直播栽培」と組み合わせて行う乾田直播栽培など、各産地で独自の栽培方法開発に取り組まれており、マニュアルが公表されています。

出典:
埼玉県「水田高度利用担当」所収「水稲・小麦・大豆の不耕起播種栽培マニュアル」
茨城県「農業研究 | H21主要成果」所収「3月下旬播種「コシヒカリ」不耕起乾田直播栽培での適正な施肥・播種量」
愛知県「水稲不耕起V溝直播栽培について」所収「不耕起V溝直播栽培の手引き」
農林水産省東海農政局「土地改良事業地区における営農支援の取組」所収「飼料用米多収品種を用いた不耕起V溝直播栽培による省力化・作業平準化の実現」
秋田県 秋田県農業試験場「研究時報(1995年~2015年)」所収「水稲不耕起栽培のための圃場管理と好適土壌条件」
宮城県「普及に移す技術|課題一覧(稲作・水稲)平成元年(1989年)~平成30年(2018年)発行」所収「水稲の不耕起移植栽培法」

小麦(秋播き)

水田転作の小麦ほ場

gorosuke/PIXTA(ピクスタ)

前出の埼玉県の「水稲・小麦・大豆の不耕起播種栽培マニュアル」では、不耕起栽培に適した小麦の品種は「農林61号」や「さとのそら」としています。

小麦の不耕起栽培の手順は、以下の通りです。

  1. 前作の残さ処理や排水対策など、ほ場の準備をする
  2. 非選択性除草剤を散布し、既発雑草を防除する
  3. 適期に播種と施肥を行う
  4. 播種後は、株の生育と雑草発生状況に応じて除草を行う
  5. 慣行栽培と同様に、1月から2月にかけて麦踏みを行う※秋播き小麦
  6. 苗が7葉期の頃に追肥を行う
  7. 播種から収穫期まで、ほ場を観察しながら病害虫防除を適宜行う
  8. 収穫・乾燥・調整作業は慣行栽培と同様に行う

小麦の栽培は、水稲や大豆との輪作・転作で多く見られますが、前作の作目によって注意点が異なります。

前作が大豆栽培の場合、土壌が柔らかく地力も高いため、育苗率が高くなります。そのため、播種量を慣行栽培に対して2割程度減量し、施肥量も控えめにするなどして、過繁茂や倒伏に注意が必要です。

一方、前作が水稲栽培の場合は緻密土壌となり、覆土が不足したり、肥効が悪くなったりすることがあります。その場合は、播種機に除草用レーキを装着して覆土を増やす、施肥量を多めにするなどの工夫が求められます。

大豆

水田転作の大豆ほ場

田舎の写真屋/PIXTA(ピクスタ)

大豆栽培では、農研機構の中日本農業総合研究センターが開発した、「不耕起狭畦栽培」という栽培方法が関東地方を中心に普及しています。

これは、通常の半分程度の狭い畦幅で大豆を栽培することで、出芽後、早い段階で畦間を大豆の茎葉で被覆し、大豆自体が遮光となって雑草を抑制する方法です。

これにより、除草剤の使用を軽減できます。ただし、茎葉の繁茂により通気性が悪くなり、茎疫病が発生しやすい点や、畦間がわかりにくくなって作業機で踏み潰してしまうリスクがある点に注意が必要です。

これ以外に、不耕起狭畦栽培と密植栽培を組み合わせた栽培方法もあります。
▼詳しくは次の記事を参考にしてください。

不耕起栽培に適した大豆品種には、「タチナガハ」など機械化栽培適性に優れる品種が挙げられます。これらの品種は、最下着莢位置が高く、難裂莢性やコンバインによる収穫に適した高い耐倒伏性を持ちます。

大豆の不耕起栽培の手順は以下の通りです。

  1. 前作の残さ処理や排水対策などほ場の準備をする
  2. 非選択性除草剤を散布し、既発雑草を防除する
  3. 適期に播種と施肥を行う
  4. 播種後は、株の生育と雑草の発生状況に応じて除草を行う
  5. 慣行栽培と同様に、播種から子葉展開期頃までは種子に忌避剤を処理したり、鳥追いテープを利用したりして鳥害を防止する
  6. 播種から収穫期まで、ほ場を観察しながら病害虫防除を適宜行う
  7. 収穫・乾燥・調整作業は、慣行栽培と同様に行う

大豆は、地域によっては播種の時期が梅雨に当たり、遅延すると出芽や苗立ちが不安定になりやすいため、降雨に左右されずに播種できる不耕起栽培との相性はよいといえます。ただし、湿害に弱いため、確実な排水対策が必要です。

出典:農研機構 中日本農業研究センター「水稲・ムギ・ダイズの2年3作水田輪作体型」

とうもろこし

とうもろこしは、不耕起栽培を活用した二期作体系が普及しています。

特に大規模栽培での飼料用品種が不耕起栽培に適しています。とうもろこしの不耕起栽培は、九州地方の大規模コントラクター(収穫や耕起など、農作業の一部を請け負う組織)で普及しています。

とうもろこしの不耕起栽培の手順は、以下の通りです。

  1. 前作の残さ処理や排水対策などほ場の準備をする
  2. 土壌処理剤および非選択性除草剤を散布し、既発雑草を防除する
  3. 適期に播種と施肥を行う
  4. 播種後は、株の生育と雑草発生状況に応じて除草を行う
  5. 播種から収穫期まで、ほ場を観察しながら病害虫防除を適宜行う
  6. 収穫・乾燥・調整作業は慣行栽培と同様に行う

以前はとうもろこしの不耕起栽培に適した播種機がなく、発芽が不安定で、深刻な発芽不良が多発する問題もあって、普及が進みませんでした。しかし、不耕起播種を効率的に行う新型播種機が農研機構らによって開発され、普及が進んでいます。

現在は、一般のメーカーからも不耕起栽培に適した農機が販売されています。

出典:農研機構「不耕起対応トウモロコシ高速播種機の活用Q&Aを公開」
農研機構「省力的な飼料用トウモロコシの不耕起栽培技術」

また、とうもろこしの不耕起栽培では、クローバーによるリビングマルチ栽培により雑草の抑制が可能です。リビングマルチ栽培が、無除草の耕起栽培の3倍以上の収量を記録した研究結果も報告されており、収量は除草ありの耕起栽培と同等の結果が得られています。

出典:農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター「不耕起栽培の概略と東北地域への導入適性」所収「不耕起栽培の概略と東北地域への導入適性」



不耕起栽培を取り入れる農家のメリット

水稲の乾田播種

田舎の写真屋/PIXTA(ピクスタ)

不耕起栽培を取り入れるメリットは、主に3つ挙げられます。

労働負担・燃料コストを削減できる

大豆の中耕除草

川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)

日本における不耕起栽培普及の大きな目的の1つが、耕起にかかる労力と労働時間、コストの削減です。

耕起作業そのものがなくなるので、その分の作業と燃料費がカットできます。 特に燃料費の高騰が続く昨今、コストカットできる不耕起栽培は積極的に導入したい技術です。

一例として、とうもろこしの栽培では、作業機種やほ場の面積によって多少の増減はあるものの、1ha以上のほ場での作業時間は慣行栽培の1/3程度になるという検証結果があります。

出典:農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター所収「不耕起栽培の概略と東北地域への導入適性」

また、二毛作や輪作において前作の収穫と次作の播種時期が重複する場合には、耕起しないことで作業の競合が減り、繁忙期の作業が楽になります。

地耐力・地力が向上する

不耕起栽培では土を掘り起こさないため表土の地耐力が上がり、降雨の影響を受けにくくなります。雨が降った直後でも播種が可能になり、播種適期に遅れるリスクを低減できます。

適期に播種することで安定した収量が見込め、栽培計画に沿って作業を行えるので、収益や雇用の目処が立てやすくなり、経営が安定化します。

また、土壌を掘り起こさないことで土壌微生物や土壌生物が増加します。それにより土壌団粒化が促進され、肥沃度も向上します。

さらに、地表が固くなることで乗用農機の操作がしやすくなり、防除・収穫時の作業効率が向上する点も大きなメリットです。

規模拡大や収穫ロス軽減につながる

不耕起栽培は作業の省力化や効率化が可能となり、規模拡大や農作物のロス軽減にもつながります。

例えば、水稲における不耕起直播栽培では、耕起や代かきだけでなく「春作業」と呼ばれる育苗や移植作業も省略できます。

これを活用し、不耕起直播栽培を一部に導入して慣行栽培と組み合わせれば、作業の時期を分散でき、水稲作の規模拡大やほかの作物の導入など、経営の幅が広がります。

また、大豆における不耕起栽培では、慣行栽培では不可欠の中耕・培土をしないことで、そのデメリットである収穫時の汚粒発生も防げます。さらに、畝がなく高刈りの必要がほとんどないため、コンバインによる収穫ロスの発生を軽減できます。

不耕起栽培で生じる農家のデメリット

一方、不耕起栽培では、次のようなデメリットも挙げられます。

湿害のリスクが高まる

畑作での不耕起栽培では、土壌水分の浸潤性や保水性に優れる反面、湿害が発生しやすいというデメリットがあります。水田転作畑では、この傾向が強く見られます。

高畝にせず平らなほ場で栽培することも、排水しにくく湿害が起こりやすい要因です。 特に粘土質の土壌は通気性が悪く、湿害のほか酸素不足にも陥りやすいので、不耕起栽培を始める際、土壌の改良が必要になることもあります。

収量が減少する恐れがある

発芽した小麦

jyugem / PIXTA(ピクスタ)

不耕起栽培では、土壌表面を作物残さで覆うため地温が低下し、出芽が不安定になったり、病害虫が発生しやすくなったりします。その結果、収量が減少することがあり、気候条件や土壌の性質によっては不耕起栽培が適用できない場合があります。

また、追肥を土壌に混和せず地表に施用するため、肥効を十分に発揮できず、収量が減少することもあります。 特に粘土質の土壌では、土が固いために覆土されず、発芽が不安定になるリスクが高まります。

このような事態を招かないためには、自身のほ場が不耕起栽培に適しているかどうかを見極めるほか、土壌の改良や施肥の方法など、できる限り収量を保つための栽培管理の工夫が求められます。

除草労力・コストが増加する

除草作業する大豆農家

川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)

除草効果のある耕起をしないことから、不耕起栽培では別の除草対策を講じる必要があります。その結果、慣行栽培よりも除草作業の回数や除草剤の量が増え、労力や除草剤コストの負担が増加する可能性があります。

また、基本的に不耕起栽培では、播種前に出芽した雑草を耕うんですき込むことをしません。そのため、播種前に雑草を防除する必要があります。これらの負担をできる限り軽減するためには、体系的・省力的な除草対策が重要です。

▼「スマート農業で雑草防除の作業時間を短縮した事例」は以下の記事をご覧ください。

雑草対策や肥料は? 不耕起栽培を成功させるコツ

不耕起栽培で失敗しないためには、特に雑草対策や排水対策、不耕起栽培に適した土作りに工夫が必要です。

麦わらを活用した雑草対策

農薬を使わない除草対策として、不耕起栽培で水稲や小麦を栽培し収穫したあとに、細かく裁断したワラをほ場表面に撒くことで、後作の播種まで雑草の発生を抑えることが可能です。

前作の残渣がない単作の場合は、冬の間に大麦やライ麦、ヘアリーベッチなどの「カバークロップ」や「リビングマルチ」を実施することで、春先の雑草を抑制できます。

排水対策と土作り

不耕起栽培のデメリットである湿害を防ぐためには、粘土質の土壌を避け、排水性や通気性のよい火山灰土壌や砂質土壌を選ぶことや、排水対策を十分に行うことが重要です。

まず、降雨時の排水対策として、ほ場の排水性に応じて本暗きょや補助暗きょ、明きょなどを施工します。十分に機能させるためには、施工後も定期的に溝を掃除し、排水が詰まらないようにする必要があります。

不耕起栽培に適した土作りも不可欠です。地力が低いほ場には、堆肥や緑肥作物を浅耕によりすき込むなど、地力を高める工夫が求められます。また、肥効が低下する分、適切に肥料を増やすなど、状況に応じた対策が必要です。

除草・施肥を最適化するシステム導入も検討を

ザルビオの雑草管理プログラム

ザルビオでは、推奨される除草作業やリスクなどを知らせてくれる
画像提供:BASFジャパン株式会社

最新技術を導入することで、除草・施肥を大幅に省力化・最適化し、不耕起栽培のデメリットを軽減することも、失敗を防ぐよい方法です。

初期投資を抑え、簡単に導入できるシステムとして、BASF社のxarvio®(ザルビオ)フィールドマネージャーがあります。ザルビオは、衛星画像を利用してほ場のリアルタイムの情報をデータ化し、それをAIが分析することで栽培管理を最適化するシステムです。

特殊な機器は必要なく、手持ちの農機とスマートフォンやパソコンだけでデータに基づいた雑草管理や可変施肥が実現します。

さらに、病害防除アラートなどの機能も合わせて活用することで、防除や栽培管理を最適化することができ、水稲や大豆、小麦、とうもろこしなどの不耕起栽培においても収量・品質の向上が期待できます。

水田転作のほ場を排水溝切りをする農家

田舎の写真屋 / PIXTA(ピクスタ)

不耕起栽培は、これまで日本の農業で重要とされてきた代かきや耕うん、中耕などとは異なる考えに基づく栽培方法です。しかし、地域性や土壌の質、ほ場の環境、栽培品種などの条件によっては、日本のほ場でも不耕起栽培が適している場合があります。

収量を維持しながら省力化できる栽培方法ですので、適性があれば不耕起栽培に取り組んでみてはいかがでしょうか。

記事をお気に入り登録する

minorasuをご覧いただきありがとうございます。

簡単なアンケートにご協力ください。(全1問)

あなたの農業に対しての関わり方を教えてください。

※法人農家の従業員は専業/兼業農家の項目をお選びください。

ご回答ありがとうございました。

お客様のご回答をminorasuのサービス向上のためにご利用させていただきます。

大曾根三緒

大曾根三緒

ビジネス、ペット、美術関連など多分野の雑誌で編集者として携わる。 全国の農業協同組合の月刊誌で企画から取材執筆、校正まで携わり、農業経営にかかわるあらゆる記事を扱かった経験から、農業分野に詳しい。2019年からWebライターとして活動。経済、農業、教育分野からDIY、子育て情報など、さまざまなジャンルの記事を毎月10本以上執筆中。編集者として対象読者の異なるジャンルの記事を扱った経験を活かし、硬軟取り混ぜさまざまなタイプの記事を書き分けるのが得意。

おすすめ