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水稲・花き・野菜類の複合作で地域の雇用と農地を守る
かつては日本の地域産業の中核を担っていた農業ですが、近年では耕作放棄地の増加や新規就農者の減少といった深刻な課題を抱えています。岩手県一関市にある株式会社いやさか農園は、地域の雇用と農地を守ることを掲げ、設立以来、複合作による通年雇用を実現してきました。また、若い世代が「働きたい」「あとを継ぎたい」と思える農業をめざし、収益性や採算性を重視した営農に取り組んでいます。
出典:minorasu編集部作成
今回は、いやさか農園の代表取締役である小野寺泰男さんに、複合作の品目選びやほ場の活用方法、品目ごとの収益性の考え方について伺いました。
株式会社いやさか農園 代表取締役 小野寺泰男(おのでらやすお)さんのプロフィール
画像提供:minorasu編集部撮影
岩手県一関市に生まれた小野寺泰男さんは、岩手県職員として従事したのち、2010年に株式会社いやさか農園を設立しました。
いやさか農園では、約25haのほ場で水稲と花き、野菜類の複合作を行っています。その中でも特徴的な品目は、国内生産量の5割を岩手県が占めるりんどうです。
小野寺さんを含む地元の仲間5人で設立したいやさか農園は、現在役員4名と社員4名、パート8名に増え、売上を拡大しながら地域農業の存続に貢献しています。
地域の雇用を守るために農業法人を設立。水稲、りんどう、長ネギでほ場を25haまで拡大
画像提供:minorasu編集部撮影
岩手県職員だった小野寺さんは、定年退職が近づくにつ
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