Thats KAZUO / PIXTA(ピクスタ)
【水田活用の複合経営】米麦大豆の複合作に園芸作物を導入するためのスタートガイド
今までの水田活用は、米麦大豆を中心とした土地利用型作物の複合でしたが、最近は、野菜類や果樹、花きなどの園芸作物を導入し、収益性向上を図る取り組みが展開されています。この記事では、米麦大豆など主穀作の生産者が、園芸作物の導入を考えるための材料を提供します。
米・麦・大豆に代表される、土地利用型作物で複合作を組み立ててこられた方にとって、園芸作物の導入をすすめられても、どう進めたらよいか、わからない点が多いのではないでしょうか。
まずは、水田を活用した複合作に園芸作物の導入のメリットと、園芸作物導入に必要な条件を整理します。
水田活用に園芸作物を導入するメリット
北村笑店 / PIXTA(ピクスタ)
水田作に園芸作物を導入する最大のメリットは、収益性の向上です。水田活用での導入が多い秋冬野菜の1つ、ブロッコリーを例に挙げます。
ブロッコリーの収穫量が全国2位の埼玉県農林部が、米麦のみの場合と、米麦にブロッコリーを導入した場合の経営収支を試算しています。
水稲 14ha | 小麦 5ha | ブロッコリー 1ha | 合計 | 水稲+小麦 との差分 | |
---|---|---|---|---|---|
粗収入 | 1,492万円 | 348万円 | 360万円 | 2,200万円 | +360万円 |
生産販売費 | 521万円 | 108万円 | 167万円 | 796万円 | +167万円 |
減価償却費 | 475万円 | 149万円 | 31万円 | 655万円 | +31万円 |
所得 | 496万円 | 91万円 | 162万円 | 749万円 | +162万円 |
所得率 | 33.2% | 26.1% | 45.0% | 34.0% | +2.1% |
※ブロッコリーの10a当たり収量1,200kg、販売価格1kg当た
このコンテンツをお気に入り登録する
この機能は会員限定です。
会員登録するとお気に入りに登録できます。