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農家の人材募集のコツ:大規模農業経営者のためのステップバイステップガイド
人材の安定的な確保が農家の大きな課題となっています。特に、経営規模を広げて収益増をめざす農家や農業法人にとっては、適切な人材の雇用に向けた求人や労務管理が不可欠です。

この記事は、アドバイザーの有限会社 たけもと農場 代表 竹本彰吾さんによる解説とともにご覧ください。
近年、人事採用では業種を問わず売り手市場が続いています。農業でも大規模農家の法人化や一般企業の新規参入が増え、人材の獲得競争が激化しています。本記事では、こうした厳しい状況の中で、人材確保を成功させる人材募集のコツを解説します。
農業経営と人材不足の現状

鮎太朗パパ / PIXTA(ピクスタ)
近年、全国的な人口減少に伴い、様々な業界で労働力の不足が懸念されています。ここでは、農業の人手不足の状況を、統計などの資料をもとに解説します。
農業経営者の多くが「人手不足」と認識している
株式会社日本政策金融公庫の「農業景況調査」によれば、農業全体における雇用状況の動向指数(以下、雇用状況DI)は、統計のある2015年以降、常にマイナスを示しています。
雇用状況DIとは、”雇用状況の実績が“過剰である”とする
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この記事のアドバイザー紹介

有限会社 たけもと農場 代表 竹本彰吾 さん
昭和58年生まれ、石川県能美市出身。青いTシャツがトレードマーク。先代の父親から提示された「事業継承10年計画」に基づき、33歳で「たけもと農場」の代表に就任。国産イタリア米・スペイン米の栽培やトヨタ自動車との米づくり改善事業、井関農機・鳥取大学との可変施肥田植え機開発に参加するなど、農家として多方面でのチャレンジを継続。有限会社たけもと農場の代表取締役を務めるほか、アグリファンド石川の会長、全国農業青年クラブ連絡協議会の顧問も務める。また、2020年からは音声配信『青いTシャツ24時〜農業系ラジオ〜』をスタートさせ、新規就農希望者や若手生産者のロールモデルとして注目を集めている。
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