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北陸編【北陸地方-富山県】園芸産地の形成を目指した「1億円産地づくり」まちゃー / PIXTA(ピクスタ)

【北陸地方-富山県】園芸産地の形成を目指した「1億円産地づくり」

全国でも有数の米どころ富山県では、2010年から「1億円産地づくり」を掲げ、水田を活用した園芸作物の導入に取り組んできました。この記事では、県をあげての取り組みと、実際の事例を紹介します。

目次

稲作偏重からの脱却をめざした富山県の積極的な取り組みは、複合作の成功事例としてよく取り上げられています。その主人公は集落営農組織を含めた農業法人です。

園芸作物で「1億円産地づくり」をめざす

米どころ富山県では、期待の新品種「富富富」のPRを積極的に行っている
米どころ富山県では、期待の新品種「富富富」のPRを積極的に行っている
株式会社PR TIMES(富山県 プレスリリース 2023年9月1日)

富山県は、全国でも有数の米どころで、耕地面積に占める水田比率も、農業算出額に占める米の比率も、全国一位です。また、農地の集約が進み、大規模な水田経営が農業の主な担い手となっているのも特徴です。現在は、高温や病害に強い新しいブランド品種「富富富」のPRを積極的に行っています。

しかし、米の需要が減り、米価も低迷する中、米への依存率が高い富山県の農業算出額の減少は顕著でした。そこで、稲作偏重型の農業からの脱却が掲げられました。

具体的には、20

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