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水稲資材の必要数は「苗箱数」から!
水稲栽培にかかる資材は多様ですが、資材の量を決めるのが苗箱数です。疎植にするか? 密植にするか? 大苗か稚苗か? など栽培方法の選択によって苗箱数は大きく変わります。この記事では、種子予措から育苗までの主な資材の必要量を、苗箱数から見積る方法を紹介します。
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栽培方法別の苗箱数
水稲栽培では、田植え前後の「春作業」が大きな比重を占めています。その作業負担を決める要素の1つが「苗箱数」の削減です。
その苗箱数を決める要素が、播種量・苗の大きさ・栽植密度です。
- 播種量:慣行か? 厚播きか? 密播か?
- 苗の大きさ&育苗日数:稚苗か? 中苗か? 短期苗か?
- 栽植密度:慣行か? 疎植か? 密植か?
中苗より稚苗、慣行より厚播き・疎植の方が10a当たりに使う苗箱数は少なくなります。
1箱当たり播種量 | 10a当たり箱数 | ||
---|---|---|---|
乾籾 | 湿籾(催芽籾) | ||
慣行栽培:中苗 | 80~100g | 100~130g | 25~30箱 |
慣行栽培:稚苗 | 150~180g | 160~220g | 15~20箱 |
厚播き | 180~200g | 230~260g | 12~14箱 |
疎植栽培 | 130~180g | 160~220g | 12~14箱 |
短期苗 | 200~220g | 250~280g | 10~12箱 |
出典:以下資料よりminorasu編集部まとめ
福島県「 こおりやまの米通信 」所収「平成30年版|Vol.1 播種準備編(播種の準備~育苗)」
埼玉県「 種もみの準備と播種 」
大阪府立環境農林水産総合研究所「 育苗期 その1 」
千葉県「 生育情報 」所収「水稲(3)苗箱数を削減するための厚播き及び疎植栽培技術ー収量と玄米品質を低下させないポイントー」
株式会社クボタ「 【クボタ ソリューションレポート No.6】「密播苗移植」と「ツインこまき」による省力・低コスト稲作を実証 」
どの栽培方法を選ぶかは、品種に適する苗の大きさや、持っている田植機、確保できる育苗日数によって変わってきます。
クレジット:出典:北海道石狩振興局「 産業振興部|石狩農業改良普及センター|›技術資|›稲作における省力化栽培技術導入の手引き 」よりminorasu編集部作成
また、実際には、1枚の田で使う株数で1枚当たりの苗箱数が決まりますから、1枚の田の面積が小さければ、半端の分だけ余裕をみなければなりません。
そのためには、田植え時にほ場ごとに実際に使った株数・苗箱数を記録しておくと、
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