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畦塗りを上手に行うコツとは? 畦塗機で作業時間を大幅短縮
「畦塗り」は、田植え前に、畦に生じている亀裂や穴を修繕し、しっかり固めて形づくり、防水するための作業です。畦の良し悪しは、その後の肥料や除草剤の効きにも関わります。本記事では、畦塗りの目的や基本的な手順、最近の畦塗機の便利な機能などを解説します。

この記事は、アドバイザーの十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大さんによる解説とともにご覧ください。

HiroHiro555 / PIXTA(ピクスタ)
水田の畦は、水量の管理や肥料・除草剤の効果をきちんと得るうえで重要な役割を果たしています。田植えの前には、前年の畦に生じた亀裂や穴を塞ぐ畦塗りの作業を行う必要があります。
本記事では、畦塗りの目的や機械塗りのしくみ、畦塗機の種類などについて紹介します。
畦塗りの時期と目的

Yoshitaka / PIXTA(ピクスタ)
畦塗りとは、ほ場とほ場の境界にある畦を土で塗り固める作業のことです。
畦は「あぜ」もしくは「くろ」と読み、地域によって「あぜぬり」以外にも「あぜつけ」や「くろつけ」、「くろぬり」という場合もあります。
畦とはほ場から水が漏れ出ないようにする重要な役割がありますが、畦は経年劣化によって割れ目が生じたり、モグラやザリガニが穴を開けたりすること
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この記事のアドバイザー紹介

十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大 さん
青森県十和田市出身。大学卒業後、十和田信用金庫(現:青い森信用金庫)に入行。東日本大震災をきっかけに食の重要性を再認識し、同行退職と同時に十和田アグリ(株)を設立する。農業経営者として、スマート農業技術の導入にも積極的で、大豆栽培でのスマート農業技術実証やドローンを活用した農薬散布サービスの展開など、先進的な取り組みを実施。また、2015年には「あおもりの旨い米グランプリ」まっしぐらの部で生産米がグランプリを受賞するなど、高品質な米作りにも定評がある。十和田アグリ株式会社の代表取締役を務めるとともに、先代の父から引き継いだ有限会社竹ヶ原農産の経営も行っており、地域農業の発展に貢献している。
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