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価格と売り先は農家が決める! 時流や顧客ニーズをつかんだ複合作で築く経営体制
株式会社アグリーンハートは、青森県黒石市で休耕地を再生し、75haの水稲と大豆を中心とした複合作を行う農業法人です。代表取締役の佐藤 拓郎さんは、時流や国策にうまく乗りながらも、独自の経営戦略で収益を拡大しています。その経営戦略は、栽培した作物をすべて直販、販売先と価格を決めてからの栽培、日曜日は必ず休日など驚くものばかりです。どのような視点で農業経営を行っているのか、その考え方や工夫を伺いました。

出典:minorasu編集部作成
株式会社アグリーンハート 佐藤 拓郎(さとう・たくろう)さんのプロフィール

画像提供:株式会社アグリーンハート
1981年、青森県黒石市の農家に生まれ、父が5代目として家業を継ぐと同時に、自身も6代目として就農しました。創業当初からさまざまな作物の複合作に挑戦し、現在は水稲と大豆を中心に栽培しています。
休耕地再生にも力を入れており、作付面積は創業時の39haから75haまで拡大させています。
株式会社アグリーンハートの代表取締役として複合作経営に取り組む傍ら、学生時代のバンド活動やローカルタレント業の経験をもとに、講演やYouTubeなどの発信活動にも力を入れています。
地域の農業を担うため、持続可能な形態として法人化を選択
佐藤さんが農業に携わったのは、高校生のときです。祖父の代で経営破綻を経験したものの、家業を受け継ぐ決意をした5代目の父を支えるべく、6代目
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