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ネギの契約栽培で事業安定化
福島県
東日本大震災による大打撃。作っても売れない日々から「ネギの契約栽培」を軸に売り上げ約1億円に起死回生

東日本大震災による大打撃。作っても売れない日々から「ネギの契約栽培」を軸に売り上げ約1億円に起死回生

2011年3月11日、東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故は、福島の農業に大打撃を与えました。「作りたいもの」ではなく「売れるもの、必要とされるもの」を生産することで福島での農業に活路を見出し、昨年の売り上げは1億円を突破した中田幸治さんにお話を伺いました。

目次

震災により、福島での農業は一変。日常は完全に崩れ去り、農業を“やる”のか“やめるのか”の二択を迫られるなか、前へ進む決断をした一人が中田幸治さんでした。青ネギの複合作を始め、自らとびこみで営業に奔走。震災から4年後には法人化し、昨年の売り上げは1億円を突破しました。その道のりをお伺いしました。

株式会社なかた農園 代表取締役 中田 幸治(なかた こうじ)さんプロフィール

株式会社なかた農園の中田幸治さん
講演中の中田幸治さん
画像提供:株式会社なかた農園 中田幸治さん

福島県郡山市出身。東京農業大学を卒業後は宮城県のJA全農(全国農業協同組合連合会)に勤務します。2006年6月、父の病気をきっかけに29歳で地元に戻って就農。当初のほ場は水稲1ha、イチゴ10aでした。農業経験はありませんでしたが、独学と周囲の諸先輩の助けを借りながらほ場を増やし、複合作で直売用野菜1

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