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稲WCSを基盤に複合作経営を展開! 大規模化・機械化で安定収益を実現
かつてい草の一大産地として知られた熊本県八代市で、いち早く稲WCS栽培に着手し、時代の変化に柔軟に対応してきた農家がいます。フィールドマスター合同会社代表の林孝憲さんに、稲WCS栽培を牽引し、複合作農家へ移行した経緯と、収益を支えるしくみを伺いました。
出典:minorasu編集部作成
フィールドマスター合同会社 代表 林 孝憲(はやし たかのり)さん プロフィール
画像提供:フィールドマスター合同会社 林孝憲さん
熊本県八代市出身。い草農家に生まれ、高校時代に家業の危機を目の当たりにします。高校卒業後は熊本大学理学部生物科学科に進学し、肥料メーカー勤務を経て、2019年に就農。
父の代に始まった飼料稲事業を継承し、2021年にフィールドマスター合同会社の代表を引き継ぎました。 現在は、稲発酵粗飼料(以下、稲WCS)や牧草、ジャガイモ(馬鈴薯)、ブロッコリーの複合作経営を中心に、ICTを活用したほ場管理やSNSによる情報発信、働き方改革など、新しい時代の農業経営にも積極的に取り組んでいます。
「い草大暴落」からの転換! 日本の稲発酵粗飼料(稲WCS)栽培の先がけに
林さんの父は、い草の産地である熊本県八代市で、い草農家を営んでいました。しかし、1990年代後半になると和室のない住宅
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