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「作期の分散」がカギ! 稲作農家のあらゆる課題を解決する、複合作のポイントとは
田植えの時期と収穫時期の人手不足や天候リスク、季節による作業量の偏りは、多くの稲作農家が抱える深刻な課題です。滋賀県彦根市で農業を展開する「たぐち農産株式会社」では、水稲の多品種栽培や乾田直播の導入による作期分散によってこれらの課題解決に挑んでいます。さらに同社では、スマート農業の積極的な導入や地域ぐるみの農地集約にも取り組み、次世代を見据えた持続可能な農業経営をめざしています。
出典:minorasu編集部作成
今回は、たぐち農産の代表・田口健一郎さんに、水稲の多品種栽培に取り組む理由やメリット、複合作経営による収益性向上のポイントについて伺いました。
たぐち農産株式会社 代表 田口 健一郎(たぐち・けんいちろう)さん プロフィール
画像提供:たぐち農産株式会社 田口健一郎さん
滋賀県彦根市で水稲を主軸とした農業経営を実践するたぐち農産株式会社。令和6年(2024年)現在、社員7名、パート1名が従事し、琵琶湖近くのほ場で水稲(38ha)・小麦(36ha)・大豆(36ha)のブロックローテーションによる転作、園芸作物の栽培を行っています。
代表の田口健一郎さんは、この地で長く続く農法を継承しつつ、現在は水稲の多品種栽培や複合作、ICT(情報通信技術)の導入、地域と連携した農地集約にも積極的に取り組んでいます。
法人化を機に、2代目代表に就任
画像提供:たぐち農産株式会社 田口健一郎さん
彦根市は、日本一大きな湖
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