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麦や大豆にも使える
汎用農機
水稲の作付面積を増やしたい! 乾田直播で麦大豆用の播種機を使う田舎の写真屋 / PIXTA(ピクスタ)

水稲の作付面積を増やしたい! 乾田直播で麦大豆用の播種機を使う

近隣の引退する農家の農地を引き受けたとき、麦や大豆を増やすより、できたら水稲の作付面積を増やしたいと考えておられる方が多いのではないでしょうか。しかし、田植機やコンバインを増やすには資金が要ります。本記事では既に所有している麦・大豆用の播種機を稲作に活用できる「乾田直播」の基本を紹介します。

目次
水稲 乾田直播 播種作業田舎の写真屋 / PIXTA(ピクスタ)

麦や大豆の播種機を水稲に使う場合、選択肢は直播栽培のうち、乾田直播という栽培方法になります。

直播栽培のメリット

水稲の直播栽培の特徴は、春作業を大幅に軽減できること、収穫期が1~2週間ほど遅れるため刈取りの作業ピークを分散できることです。

春作業の負担軽減

2021年産の水稲の作業別労働時間をみると、種子予措・育苗から田植えまでの春作業が約45%を占めています。

水稲 10a当たり作業別労働時間出典:農林水産省「農業経営統計調査 令和3年産農産物生産費(個別経営) 米生産費」よりminorasu編集部作成

直播栽培は、春作業のうち、育苗と田植えがなくなるわけですから、大幅に作業時間を短縮できることがわかります。ただし、耕起・整地は多くなります。(詳細後述)

少し古いデータですが、農林水産省が2001年~2003年に行った実証事業の結果を見ると、労働時間は約25%、生産コ

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