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効果的な水稲用除草剤の使い方を解説! 有効成分一覧&おすすめ商品も紹介
梅雨に入るとどの水田にも水が張られますが、その後も雑草は生えてくるので、防除する必要があります。防除に使う水稲用の除草剤はさまざまな種類があり、使い方や施用する時期も異なります。この記事では、水稲用除草剤の種類や施用上のポイント、注意点、有効成分と効果などを解説します。

この記事は、アドバイザーの十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大さんによる解説とともにご覧ください。
水田やほ場に生える雑草は、梅雨から夏にかけて一気に繁殖します。放置すると養分を奪うだけでなく、病害虫の温床になってしまうため適切な防除が必要です。まずは以下より、水稲用除草剤の種類から解説していきます。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
水稲用除草剤の種類について
まず、水稲用の除草剤の分類を解説します。
処理時期による違い
水稲用の除草剤は、処理時期によって「初期除草剤」「一発除草剤」「中・後期除草剤」の大きく3つに分けられます。時期ごとに適した除草剤が変わるので、それぞれの違いを紹介します。
初期除草剤
初期除草剤には、発芽したばかりの雑草をそれ以上展開させない効果があり、主にノビエの防除を目的としています。
散布適期は、土壌処理の場合は代かき後~田植え7日前まで、田植え後の雑草防除の
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この記事のアドバイザー紹介

十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大 さん
青森県十和田市出身。大学卒業後、十和田信用金庫(現:青い森信用金庫)に入行。東日本大震災をきっかけに食の重要性を再認識し、同行退職と同時に十和田アグリ(株)を設立する。農業経営者として、スマート農業技術の導入にも積極的で、大豆栽培でのスマート農業技術実証やドローンを活用した農薬散布サービスの展開など、先進的な取り組みを実施。また、2015年には「あおもりの旨い米グランプリ」まっしぐらの部で生産米がグランプリを受賞するなど、高品質な米作りにも定評がある。十和田アグリ株式会社の代表取締役を務めるとともに、先代の父から引き継いだ有限会社竹ヶ原農産の経営も行っており、地域農業の発展に貢献している。
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