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【水稲】生育ステージ別! 生育状態の見極め方と、多収をめざす栽培のコツ
栽培暦に沿って水稲栽培を行っているのに、思うように収量や品質が向上できない場合は、どの生育ステージに問題があるのかを調べてみましょう。本記事では、生育ステージ別の診断基準を示すとともに、改善策や最新の栽培管理システムについてご紹介します。

この記事は、アドバイザーの十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大さんによる解説とともにご覧ください。
水稲栽培は全国各地で行われており、産地や品種によって多少の違いこそあるものの、大筋の栽培方法は共通しています。そのため、生育ステージごとに栽培方法や生育状態をチェックすることで、効率よく栽培できているか、どこに課題があるかなどが把握できます。
水稲の生育ステージとは? 収穫までの過程と栽培暦

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水稲の生育ステージとは、人間が行う作業や管理ではなく、水稲の生長に基づいて段階分けをしたものです。生育ステージごとに生育診断を行うことで、生長が早いのか遅いのか、生育状態に問題はないかなどが確認できるため、適切で効果的な施肥や水管理に役立てられます。
慣行栽培の場合、地域によって多少の違いはありますが、水稲の生育ステージは大きく「育苗期」「分げつ期」「幼
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この記事のアドバイザー紹介

十和田アグリ株式会社 代表 竹ケ原直大 さん
青森県十和田市出身。大学卒業後、十和田信用金庫(現:青い森信用金庫)に入行。東日本大震災をきっかけに食の重要性を再認識し、同行退職と同時に十和田アグリ(株)を設立する。農業経営者として、スマート農業技術の導入にも積極的で、大豆栽培でのスマート農業技術実証やドローンを活用した農薬散布サービスの展開など、先進的な取り組みを実施。また、2015年には「あおもりの旨い米グランプリ」まっしぐらの部で生産米がグランプリを受賞するなど、高品質な米作りにも定評がある。十和田アグリ株式会社の代表取締役を務めるとともに、先代の父から引き継いだ有限会社竹ヶ原農産の経営も行っており、地域農業の発展に貢献している。
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