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水稲の高温障害対策! 米の品質・収量を守る栽培管理方法
米の高温障害は、主に登熟期の高温による登熟不良や白未熟粒を指し、水稲農家の収益に大きな影響を及ぼします。本記事では、水稲を高温障害から守る5つの基本的な対策や、今すぐ導入できる最新技術を活用した対策の事例などを解説します。
水稲の高温障害とは? 米農家への被害と発生原因
まずは、全国の水稲農家に被害をもたらしている高温障害について、その被害の実態や発生条件を解説します。
米の収量・品質へ大きな影響を及ぼす高温障害

YUMIK / PIXTA(ピクスタ)
水稲の高温障害とは、登熟期に水稲が高温にさらされて品質や収量が低下することです。
水稲が高温にさらされると、デンプンを合成する機能が低下したり呼吸量が増大したりして、穂に十分なデンプンが運ばれなくなります。
その結果、デンプンの蓄積が不十分になり玄米の一部が白濁する「白未熟粒」や亀裂が入り割れやすくなる「胴割れ米」、充実度が低下して扁平でタテ溝の深い「未熟粒」などの発生割合が急増します。
高温障害が発生すると収量や品質が低下するため、農家にとっては大きな収入減となることも少なくありません。
何℃になると危険? 米に高温障害が発生しやすい条件

ライダー写真家はじめ / PIXTA(ピクスタ)
高温障害は
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