【農業経営に求められる戦略視点とは】第5回 戦場(事業環境)の選択③ 販路の考え方 (2)
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第3回で取り上げた販路の考え方の続編です。第3回では、「作物を誰に売るか」の視点で体系的な整理を試みました。本記事では、「どのように売るか?」の視点について、事業拡大の視点で6次産業化を例に取り上げて考えていきます。
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農家の周辺にある事業とは?
本記事では、作物の売り方について考えていきます。まずは、一旦視野を広げて農業の周辺事業について考えてみます。
農業のバリューチェイン|川上と川下
出典:minorasu編集部作成
多くの農家にとって事業の中核は、「作物を生産すること」だと思います。では、周辺にある事業とは何でしょうか?大きくは、川上と川下に分かれます。
川上は、農家が作物するための前工程にかかわる事業です。例えば、種苗事業や資材、農機製造・販売などの領域です。
一方、川下は、作物を作った後の工程に関わる事業です。例えば、作物の加工、物流配送、小売販売等が挙げられます。
生産の周辺にある「顧客がお金を払ってでも必要としていること」は事業になり得る
つまり、第3回に挙げたような「誰に売るか?」を工夫するだけでなく、商品の付加価値を変えることによって、「どのように売るか
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芳賀正輝
株式会社コーポレイトディレクション マネージングコンサルタント。 東京工業大学工学部卒。同大学大学院社会理工学研究科修士課程修了。工学修士(経営工学)。外資系化学メーカーBASFコーティングス株式会社、株式会社星野リゾートを経て、現在に至る。