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「可変施肥」とは、田んぼや畑内の地力や生育状況に基づき、場所ごとに最適な肥料の量を自動調整して散布する技術です。この技術は、欧米ではすでに標準化され、多くの農機メーカーやシステムがデータを共有し合う形で進化を遂げています。
一方、日本では、各メーカーが独自のデータ管理システムを持ち、相互運用性がないため、異なるメーカーの農機を併用する場合にはデータ連携が難しい状況にありました。しかし、近年、日本の主要農機メーカーがBASF社の栽培管理システム「xarvio®(ザルビオ)フィールドマネージャー」と連携を開始し、状況が大きく変わりつつあります。
ザルビオは、15年以上にわたる衛星データを基にAIが解析した地力マップや生育マップを提供し、農家が手軽に可変施肥を実施できるツールです。これにより、ザルビオを使った地力データや施肥マップを日本の大手農機メーカーであるヤンマー、クボタ、井関農機のシステムとシームレスに連携できるようになりました。
ヤンマーは、側条施肥対応田植機「YR8DA」などの機器とザルビオを連携させることで、農業データをリアルタイムで活用し、効率的な施肥が可能となっています。さらに、クボタの「KSAS」や井関農機の「ISEKIアグリサポート」とも連携が進み、農家はシステムを通じて簡単に施肥マップを作成し、田植機やトラクターで実際の施肥作業を行えるようになっています。
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