れんこん農家・山口さんの成功事例は、農作業に加え、数字を基にした経営の「見える化」を重視することから始まります。山口さんは詳細なコスト計算を行い、自分の農地で発生する人件費や資材費を正確に把握することに努めました。これにより、収益の予測や経営判断を精度高く行えるようになり、持続的な成長を実現しました。

山口さんのもう一つの強みは、積極的な営業活動と人脈づくりです。異業種交流会や直接的な営業を通じて、自身と自社を広く認知させ、信頼を構築しました。その際、単に製品を売るのではなく、数字に強い農家としての信頼性を売り込むことで、ビジネスパートナーとの長期的な関係を築いてきました。

さらに、山口さんの経営哲学は、6次産業化やIoTを活用した効率化にも及びます。従業員の日報や作業内容をデジタル管理し、どこでどのようなコストが発生しているかを見える化することで、労働生産性を向上させました。これにより、効率的な農業経営を実現すると同時に、将来的な事業継承も可能な体制を整えています。

詳細を読む▶︎8年で年商1億のブランドれんこん農家～後編：経営の見える化から始まる成功への道