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日本の水稲品種は、時代とともに多様な用途やニーズに対応するよう改良が進められてきました。米の生産過剰問題や農業経営の多角化が進む中、新しい品種を活用することが、農家にとって経営の安定と成長の鍵となっています。本記事では、注目すべき最新の水稲品種を紹介し、その特徴と栽培のポイントを解説します。
1. 良食味と多収性を両立する「にじのきらめき」
「にじのきらめき」は、高温耐性が高く、「コシヒカリ」に近い食味を持つ優れた新品種です。北陸から関東以西に適し、多肥栽培では30%近く収量が増加します。また、病害抵抗性や耐倒伏性に優れ、業務用需要も見込めます。こうした特性から、安定した収量を確保したい農家に適しています。
2. いもち病に強い「縁結び」
「縁結び」は、「日本晴」に比べて収量が2割多く、耐病性が高い点が特徴です。特にいもち病に強く、広範囲の地域で栽培が可能です。良食味も兼ね備え、外食や業務用としての利用にも適しています。農家にとっては、病害のリスクを低減しながら高品質の米を提供できるメリットがあります。
3. 健康志向に応える「金のいぶき」
「金のいぶき」は、GABA含有量が高い巨大胚米で、玄米食に適しています。宮城県が開発し、健康志向の消費者に向けてPRされています。冷害に強いという特徴もあり、栽培地の選択肢が広がります。
4. 新しい需要に応じた飼料用米「くらのぬし」
飼料用米「くらのぬし」は、主食用米との作期分散が可能な点が強みです。収量が高く、耐病性も優れています。農家は飼料用米への転換により、水田の持続的活用と収益の安定を目指せます。
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