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多収化におすすめのナスの品種とは? いま注目の品種を紹介
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  • 農業経営

多収化におすすめのナスの品種とは? いま注目の品種を紹介

ナスは、一般家庭の常備野菜としても加工用野菜としても需要があるため、品種と作型を選べばほぼ周年出荷できる作物です。ナスには非常に多くの品種がありますが、その中から秀品率が高く多収を見込める代表的な品種を紹介します。

インド原産で、奈良時代には日本に伝わっていたといわれるナスは、家庭の食卓に欠かせない野菜の1つで需要が安定しています。

多収入が見込めるナスの品種とは?

長茄子 白茄子 賀茂茄子 米茄子

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ナスは日本全国で栽培されており、在来種まで含めると170以上の品種があるといわれます。丸ナス・長ナス・卵型ナスなど形状もさまざまで、「加茂ナス」「博多長」など、多くのブランド品種があることも特徴となっています。

出典:講談社「からだにやさしい旬の食材 野菜の本」

このように多様なナスの中から、収入アップが見込める人気のナスを4品種紹介します。高い秀品率や栽培のしやすさなど、多収化につながるメリットのあるものをピックアップしました。

筑陽

ナス 筑陽(ちくよう)

ひろし58 /PIXTA(ピクスタ)

筑陽(ちくよう)は、最もポピュラーなナスの1つである「黒陽」の改良品種です。

中長で太めの果実がなり、肉質が緻密なため煮物や漬物によく合います。露地栽培では夏場が収穫時期ですが、ハウスやトンネル栽培を組み合わせると、通年で出荷することも可能です。

非常に秀品率が高いことが特長で、奇形果や色ボケ果の発生も少ないため、高品質を維持しながら収量を高めることができます。生育が旺盛でスタミナがあり、栽培後期になっても草勢がおとろえません。

PC筑陽

PC筑陽は筑陽の性質を受け継いで、2017年から栽培が始まった新品種で、最大の特徴は強い単為結果性(PC)を持つことです。受粉せずに結果するため着果促進剤のホルモン処理が不要で、大幅な省力化につながります。

筑陽と同じく秀品率が高く、実ぞろいがよく色ボケも発生しません。そのうえ、ほとんどトゲがないため農作業の効率アップが可能です。作型を組み合わせれば、ほぼ通年で栽培できることも大きなメリットになるでしょう。

千両二号

ナス 千両二号

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千両二号は長卵形ナスの代表的な品種です。形とツヤがよく、果皮がやわらかくて味もよいことから、全国的に広く普及しています。

この品種は草勢が旺盛でスタミナがあり、長期栽培でも安定的に収穫できるという特徴があります。

また、果実の肥大が早く多収量であることや比較的栽培しやすいことも、おすすめのポイントです。石ナスや夏ボケ果の発生が少なく、夏秋どりを中心に高品質なナスを安定的に出荷できるでしょう。

早生大丸

早生大丸(わせおおまる)は、一般的な丸ナスと比べるとやや小型の品種です。

肉質が緻密で皮がやわらかいため、煮ナスや田楽などに向いています。このナスも草勢が旺盛で収量が多く、秀品率にも優れています。

作型を組み合わせると、冬場を除いて長期的な収穫が可能です。果実の形が整っているうえ、小型で扱いやすいことから需要も多く、食品加工業や外食産業などの仕向け先が確保できれば、新たな収益源として期待できます。

ナス収穫期の栽培管理

ハウス栽培のナス 収穫期

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ナスは野菜の中でも、比較的栽培しやすい野菜といわれています。それでも高品質・多収を確保するなら、いくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、その中から3つの注意点を紹介します。

肥料を切らさない

収穫期に入ると次々に果実をつけるナスは「肥料食い」と呼ばれるだけあって、肥料切れに注意しなければなりません。定植前には堆肥と基肥を十分に施し、土作りと定植準備に時間をかけるとよいでしょう。

追肥は2番果の収穫が始まる頃から、2週間に1回のペースで行います。追肥のタイミングは、花の様子からでもチェックできます。花の中心にある雌しべが、周囲の雄しべよりも長く突き出していれば肥料が十分な証拠です。また、肥料と同様に、水管理にも注意しましょう。

収穫のタイミング

ナスを収穫するタイミングは品種ごとに違います。成熟した果実のサイズで見ると、卵型ナスは10~12cm程度、長ナスは20~30cm程度が収穫の目安です。

果菜類一般にいえることですが、昼間活発に光合成をして、夜間にその栄養を果実に蓄えます。そのため、食味のよいナスの出荷には早朝収穫がよいといわれています。

発生しやすい害虫

ナスの葉や茎は、害虫の被害を受けやすい部位です。被害が拡大すると生長に悪影響を及ぼすため、適切な対処が求められます。特に注意したい害虫は以下の通りです。

・アブラムシ類(葉について汁を吸う。ウイルス性の病気を媒介することもある)
・ハダニ類(葉について汁を吸い、ナスの生長を阻害する)
・アザミウマ類(葉脈に沿って汁を吸い、ウイルス性の病気も媒介する)
・ヨトウムシ類(葉の裏面からの食害を引き起こす)
・ハモグリバエ類(幼虫が葉の内部を食い進み、ナスが枯れることもある)

そのほかにもカメムシ類・コナジラミ類・ハムシ類などに、注意が必要です。また、ナスは風通しが悪くなると病害が発生しやすくなるので、こまめに不要な葉を落とし風通しをよくしましょう。

ナスは品種と作型によってほぼ周年の出荷が可能です。年間を通じて需要も安定しています。

現在は秀品率が高く、栽培しやすい品種が増えています。今回は代表的な品種を挙げましたが、新品種や市場での人気をリサーチし、新しい品種の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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