サツマイモ(甘藷)栽培で重要な育苗を重点解説。最新の技術動向も紹介

サツマイモ(甘藷)は酸性の土壌や痩せた土壌でも栽培しやすいことから、九州、四国、関東などで広く栽培されています。この記事ではサツマイモ(甘藷)栽培で特に重要な育苗から定植までの栽培管理と最新の技術動向を紹介します。
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サツマイモ(甘藷)の栽培管理|育苗から定植まで
サツマイモ(甘藷)栽培において、大きな比重を占める育苗~定植について、基本の栽培管理とともに、新しい省力化技術を紹介します。
サツマイモ(甘藷)栽培において特に重要な、育苗から定植までの基本的な栽培管理のポイントを順を追って解説します。
育苗方法には、種芋を伏せ込んで苗を伸ばし採苗する伏せ込み育苗と、主にウイルスフリー苗の場合に用いられるポット苗育苗・切り苗育苗がありますが、今回は伏せ込み育苗について解説します。
サツマイモ(甘藷)の栽培暦
栽培暦は産地や品種によって異なりますが、ここでは、本州と九州の例を挙げます。
【本州】

出典:農林水産省ホームページ所収「秋田県野菜栽培基準(根菜類)」、栃木県塩谷南那須農業振興事務所「さつまいも栽培マニュアル」、JAかとり小見川野菜出荷組合甘藷部会もっと安心栽培グループ「もっと安心農産物さつまいも栽培暦(平成28年)」よりminorasu編集部作成
【九州】

出典:佐賀県農政部上場営農センター「カンショ」、独立行政法人農畜産業振興機構「鹿児島県におけるかんしょ栽培の機械化の現状と課題について(前編)」、指宿市「農業・畜産業さつまいも」よりminorasu編集部作成
苗床の準備
苗床の方式には、ビニール被覆を行う露地苗床、加温式ハウス内での冷床苗床、無加温式ハウス内での温床苗床などがあ
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上澤明子
ブドウ・梨生産を営む農家に生まれ、幼少から農業に親しむ。大学卒業後は求人広告代理店、広告制作会社での制作経験を経て、現在フリーランスのコピーライターとして活動中。広告・販促ツールの企画立案からコピーライティング、取材原稿の執筆などを行う。農業専門誌の制作経験があり、6次産業化や農商工連携を推進する、全国の先進農家・農業法人、食品会社の経営者の取材から原稿執筆、校正まで携わったことから農業分野のライティングを得意とする。そのほか、食育、子育て、介護、健康、美容、ファッションなど執筆ジャンルは多岐にわたる。