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草刈り機の種類と特徴一覧! 適したほ場から替刃の選び方までを一挙解説

草刈り機の種類と特徴一覧! 適したほ場から替刃の選び方までを一挙解説
出典 : sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

草刈り機の購入を検討する際、その種類の多さに悩まれる方もいるでしょう。使用する環境や条件に合っていないと、草刈り機の機能を十分に発揮できません。この記事では、動力やハンドル、替刃の種類や、それぞれの特徴を説明し、最適な草刈り機選びに役立つ情報をまとめています。

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草刈り機は最も身近な農機の1つでしょう。動力や形状、刃などの種類も多様で、用途や環境に合う機種を選ぶことで除草効率が格段にアップします。
そこで、この記事では草刈り機の種類別に特徴や注意点を挙げ、効率的な使い方について解説します。

ここに注目! 草刈り機を選ぶための「3つのポイント」とは?

乗用型草刈り機、手押し式草刈り機、携行タイプ草刈り機

celianestudio – stock.adobe.com

草刈り機は「草刈り機」や「刈払機(刈り払い機)」とも呼ばれます。実は、この2つには明確な区別がありません。

おおまかに小型機械を「刈払機」、搭乗式の大型機械を「草刈り機」と呼ぶ傾向はありますが、メーカーやメディアによってまちまちなのが現状です。この記事では、一般に使用されている携行タイプのものを草刈り機と表記します。

草刈り機を選ぶポイントは、主に「動力」「ハンドルの形状」「刃の種類」の3つです。それぞれの特徴を理解して、用途や環境にあったものを選ぶといいでしょう。次の項目で詳しく解説します。

プロの農家に適しているのは? 「動力」の種類と選び方

草刈り機の選択で最も重要なポイントの1つが動力です。主にエンジン式か電動式のいずれかで、馬力や機体の重量などに影響があります。それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

ほ場規模が大きいならコレ! ガソリンで動く「エンジン式」

エンジン式草刈り機(刈払い機)

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

長時間の使用やパワーが必要な場合は、エンジン式がおすすめです。広範囲での作業も効率的にこなせます。ただ、音がうるさく排気が出るので住宅地の近くでは使いにくいかもしれません。

エンジンは構造によって2サイクルと4サイクルの2種類があります。2サイクルは構造がシンプルなため軽量で故障が少なく、パワーもあります。ただし、燃料はガソリンとオイルを混合させる必要があり、調合や保管に手間がかかる点や、燃費が悪い点がデメリットです。

4サイクルエンジンは構造が複雑で故障しやすく、重量も重くなります。一方で、ガソリンとオイルを別々に管理でき、通常使用時にはガソリンをそのまま給油して使える点や、排気がクリーンな点が優れています。

2サイクルで使う混合燃料は排気が汚れやすいため、排ガス規制が厳しくなった現在では、4サイクルが主流です。しかし、2サイクルエンジンも根強い人気があり、簡単な修理や、キャブレターやシリンダーヘッドなどの清掃を自分で行いながら大切に使う人も少なくありません。

エンジン式は、パワーを左右する「排気量(出力)」にも注目を

エンジン式の場合は排気量の大きさも選ぶ際の重要なポイントです。排気量(出力)が大きいほどパワーがあり機体は重くなります。

出力が大きいとより大きい刃を取り付けられ、草刈作業の効率が上がります。出力の小さい草刈り機に大きい刃を付けてもパワー不足のため効率が落ちてしまうので、適切なサイズ・素材の替刃を使用することがポイントです。

排気量の目安は、次の通りです。

20㏄:小型タイプで非常に軽いので、力の弱い人でも扱いやすいのが特徴です。パワーは弱く、庭などの細く柔らかい葉の除草ができます。

23cc:軽くて扱いやすい中型タイプで、庭やあぜ道などの平地に生える柔らかい雑草を刈るのに向いています。

26㏄:十分なパワーがある万能タイプで、農地や土手などに生える硬い草や小枝も効率的に刈れます。慣れた人なら広範囲をスピーディに除草できるでしょう。プロ農家用としては25~26ccが主流です。

30㏄:非常にパワフルな大型タイプで、山林の下草刈りなど、竹や若い木を刈る作業に適しています。かなり重いので上級者向きです。

限定的な用途で気軽に使いたいなら、電力で動く「電動式」

充電式の草刈り機(刈払い機)

Vlarvixof/ Shutterstock.com

比較的狭いほ場や住宅地の近くで使う場合は、電動式がいいでしょう。パワーは小さいものの排気を気にする必要がなく音も静かで、軽量のため持ち運びにも便利です。

コード式と充電式があり、コード式は本体が軽くて扱いやすく電池切れの心配なく使えますが、電源が取れる場所に使用が限られる点や、コードに動きを制限される点がデメリットです。

充電式はエンジン式よりも軽量で場所や動きの制限なく使えますが、バッテリーが少々重く、充電に時間がかかる割に使用時間が短いのが難点で、パワーもあまりありません。

考慮するべきはほ場の地形。「ハンドル」の形状と選び方

ハンドルの形状によってどのような動きに適しているかが異なります。使用予定の場所で草を刈る際の動きをシミュレートしながら、使いやすい形状を選びましょう。

広い平地での使用に適した「U字ハンドル(両手ハンドル)」

U字ハンドルの草刈り機(刈払い機)

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

U字型のハンドルがシャフト(軸棒)に付いたポピュラーなタイプです。軽くて安定性があり、刃との距離が取れるので事故も起こりにくいというメリットがあります。反面、大きな動きや複雑な動きができないので斜面や狭い場所での使用には向きません。

傾斜地での使用が多いなら「ループハンドル」or「ツーグリップハンドル」

ループハンドルの草刈り機(刈払い機)

SoutaBank/ PIXTA(ピクスタ)

ループハンドルとはシャフトの中ほどに付いた輪のようなハンドルで、片手でハンドル、もう片方の手でシャフトを握って使います。体への負担も少なく複雑な動きができます。

ツーグリップはハンドルがなく、両手でシャフトのグリップ部分を直接握ります。より自由な操作が可能ですが、草を刈る際の振動を受けやすく体への負担が大きいため、力のある熟練者向きです。

ツーグリップ式の草刈り機(刈払い機)

maroke / PIXTA(ピクスタ)

大規模なほ場で長時間作業するなら「背負い式」で負担減がおすすめ

ハンドルだけでなく、草刈り機を保持する肩掛け式、背負い式の違いも重要です。背負い式はリュックサックのように両肩で支えるので、体の負担を軽減できます。排気量の多いエンジン式など、重量がある場合には特におすすめです。

肩掛け式は着脱が簡単で、扱いが楽ですが、片側の肩にだけ負担がかかるので、長時間の作業には向きません。肩や腰を守るパットもあるので、活用するとよいでしょう。

何を刈りたいかが重要! 「刃」の種類と選び方

草刈り機(刈払い機)の刃の種類。金属刃、チップソー、ナイロンカッター

celianestudio – stock.adobe.com

草刈り機の替刃やブレードにはさまざまなタイプがあります。それぞれが対応する草の種類や、同じ刃でもサイズや形状などによりどのような違いがあるかについて解説します。

高耐久でコスパ◎。使用頻度の高い農家へ特におすすめできる「金属刃」

金属刃タイプの草刈り機(刈払い機)

malaha3/ Shutterstock.com

2~8枚の金属の刃が放射状に並んだ替刃です。枚数が多いほど硬い草や小枝を刈る場合に向き、少ない枚数の刃は柔らかい草を刈るのに向いています。

硬くて耐久性があり、刃が欠けても研いで繰り返し使えるので頻繁に使う人には好まれますが、硬いものに当たったときの反動が大きく危険なため、初心者には向きません。

茎の太い草にも対応。オールマイティに使える「チップソー」

チップソータイプの草刈り機(刈払い機)

PRock / PIXTA(ピクスタ)

円盤状の刃の先端に、ステンレスや鋼・アルミなどの金属チップが取り付けられたものをチップソーといいます。サイズは硬い枯れ木などに適した9in(インチ:1inは25.4mm)と、柔らかい草に適した10inの2種類あります。

ロウ付けの方法によっても片刃、両刃、千鳥刃の三種類があり、片刃は草の飛散が少なく切れ味に優れ、両刃は草にも雑木にも対応可能、千鳥刃は草よりも雑木や竹を刈るのに適しているといった特徴があります。

障害物の多い場所で活きるかも? 柔らかい草の除去に適した「ナイロンカッター」

ナイロンカッタータイプの草刈り機(刈払い機)

Velimir Zeland/ Shutterstock.com

ナイロンカッターは、生い茂る前の柔らかく細い葉を刈るのに向いています。ナイロン製のコードを高速回転させて刈るので、石などの障害物に当たっても衝撃が小さく刃が欠ける心配もありません。ただし、ぶつかった小石などが飛び散るので長ズボンや軍手など身を守る装備が必要です。

ナイロンコードの太さは2~7mmほどとさまざまです。太いほど刈る力は増しますが、出力の低い機械に太いコードをセットしても十分な機能を発揮できないので、出力に合った太さのコードを選ぶことが大切です。

ナイロンコードは使うたびに摩耗する消耗品です。ちぎれた際には自動式と手動交換式がありますが、一長一短があるため、好みで選んでよいでしょう。また、コードの形状には丸や四角、星形がありますが、角のあるものは切れ味が良く、丸いものは耐久性に優れるとされています。

おすすめの草刈り機(刈払機)についてはこちらの記事をご覧ください。
刈り払い機(刈払機)とは?種類や選び方などを解説

上手に除草するコツはある? 草刈り機の基本の使い方も知っておこう

用途に適した草刈り機を入手しても、使い方を誤るとその機能を存分に発揮できません。最後に、草刈り機の機能を使いこなす除草のコツについて解説します。

保護具の着用はマスト! 草刈り機使用時の安全対策について

草刈り機での作業には保護具の着用が必須

umemomu / PIXTA(ピクスタ)

どのタイプの刃を使っても、使用時には小石や小枝などが巻き込まれて飛び散ります。そうした飛散物から体を守るため、保護メガネやヘルメット、長袖・長ズボンの作業服などを着用し、肌を露出しないようにしましょう。

また、草刈り機を使用する前には必ず点検し、刃や飛散保護カバーなどが正しく取り付けられているかを確認します。こまめな点検が、事故の未然防止につながります。

どこから始めればいい? 効率的な草刈作業の手順

平地での草刈り機の使い方は、地面と平行にしながら右から左へ円弧を描くように操作するのが基本です。刃の回転方向が左回りのため、右から左へと動かすと刈り取った草を左へ寄せることができ、邪魔になりません。

傾斜地では体の右側が高くなるように位置取りし、低いところから「上から下へ」を繰り返しながら横方向へN字を描きながら進んでいくのがよいでしょう。

密集した草やつる状の長い草など、丈夫で切りにくい草を刈り取る場合は、エンジン回転を高速にして、何度か刃を往復させて刈るのが効率的です。

草丈が高い場合は、一度高い位置で刈ってからもう一度下部を刈る「二段刈り」が有効です。一度刈ることで、草で隠れていた溝や穴、大きな石などの障害物を発見しやすくなる点でも優れています。

草刈り機稼働前には「障害物の除去」と「周辺の立ち入り禁止」の徹底を!

草刈り機の使用時には、小石などが飛散するほか、刃が硬いものに当たると持ち手が衝撃を受けますし、刈り切れないものがあると「キックバック現象」が起こります。

キックバック現象とは、金属刃が大きく跳ね返るという現象で、作業者が手で押さえきれず、振り回すような状態になります。付近に人がいると、大事故にもつながりかねません。

また、障害物に当たることで刃が欠けたり壊れたりします。

こういった危険を回避するため、事前に作業現場の障害物を取り除き、作業中は周囲に人が入らないようにするなど、事故を未然に防ぐための対策を施しましょう。

回転中の刃に近づくことは危険なので、もし草などが絡まったらすぐにエンジンを停止させてから、挟まった障害物を取り除きます。

おすすめの草刈り機(刈払機)についてはこちらの記事をご覧ください。
刈り払い機(刈払機)とは?種類や選び方などを解説

動力、ハンドルの形状、刃の種類や、ほ場の状態、刈る草や雑木の種類など、最適な草刈り機を選ぶために注目すべき項目は非常に多岐にわたります。

草刈り機を購入する際は、作業を行うほ場の面積や地形、刈りたい草の種類などをしっかりと想定した上で、適したものを選択するようにしましょう。余裕があれば、用途に応じ複数用意するとより効率的に除草ができるようになるでしょう。

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大曾根三緒

大曾根三緒

ビジネス、ペット、美術関連など多分野の雑誌で編集者として携わる。 全国の農業協同組合の月刊誌で企画から取材執筆、校正まで携わり、農業経営にかかわるあらゆる記事を扱かった経験から、農業分野に詳しい。2019年からWebライターとして活動。経済、農業、教育分野からDIY、子育て情報など、さまざまなジャンルの記事を毎月10本以上執筆中。編集者として対象読者の異なるジャンルの記事を扱った経験を活かし、硬軟取り混ぜさまざまなタイプの記事を書き分けるのが得意。

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