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ネギの除草を効率よく!除草剤と機械除草の使い分けのポイント

 ネギの除草を効率よく!除草剤と機械除草の使い分けのポイント
出典 : kikisorasido / PIXTA(ピクスタ)

ネギの除草は病害虫の発生リスクを軽減するために有効ですが、栽培期間中に複数回の除草作業が必要となるので省力化が課題です。この記事ではネギの作型別の除草時期や、除草剤と機械除草を使い分ける際のポイントを解説します。おすすめの除草剤も紹介するので、除草作業を検討する際の参考にしてください。

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ネギの除草は、除草剤と中耕除草を組み合わせて実施します。特に夏は、中耕に入る回数が減るため、雑草が繁茂しやすく、除草剤による畝間除草で上手に抑えていかなければなりません。

除草が不十分だと発生するリスク

ネギハモグリバエ幼虫による被害葉

ネギハモグリバエ幼虫による被害葉
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

除草が不十分だと生育不良だけでなく、病害虫の発生リスクが高まり、減収につながります。

ネギの重要害虫のネギアザミウマやネギハモグリバエは、ほ場内外の雑草に寄生し、これが発生源となるので、ほ場周辺の除草も徹底する必要があります。

特にネギアザミウマはIYSV(アイリス・イエロー・スポット・ウイルス)を媒介し、えそ条斑病を発生させる点にも要注意です。

ネギの減収リスクを軽減するためには栽培中の除草はもちろん、収穫後の反転・深耕や定植前の除草剤散布など、雑草が繁殖しにくい環境作りが大切です。

ネギの除草方法|除草剤&中耕培土で上手に!

ネギの雑草対策は、除草剤を活用しつつ機械除草を中心に進めていきます。機械除草は、中耕培土と同時に行うのが一般的です。

除草剤を使うタイミングとおすすめ除草剤

ネギの定植作業

川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)

除草剤の散布は定植前と定植後10日以内、中耕培土(土寄せ時)のタイミングで実施します。土壌処理剤を散布した上で雑草の発生を抑えつつ、畦間・株元に発生した雑草には茎葉処理剤を散布して除草していきます。

ただし、収穫30日前を切るとバスタ液剤以外の除草剤は使用できないため、土壌処理剤を計画的に活用することが除草を効果的に進めるポイントです。

【定植前】

定植前準備として、定植の7~10日前を目安に非選択性の茎葉処理剤(ラウンドアップマックスロードなど)を散布します。

非選択性除草剤なので、散布した場所の雑草をすべて除去できる効果を期待できる一方、薬量を厳守しないと定植後の生育に影響する恐れがあるので注意してください。

散布後6時間以内に降雨があると十分な薬効が出ないので、降雨短時間予報や地域時系列予報といった天気予報をもとに散布計画を立てます。

【定植後10日以内】

ネギの定植後10日以内の、土壌が過湿でないタイミングで土壌処理型の除草剤(ゴーゴーサン乳剤など)をほ場全面に散布します。薬効が45~60日と長続きし、作物への薬害発生リスクを低減できるといわれています。

【収穫30日前まで】

定植してから収穫30日前にかけての除草は、中耕培土に合わせて複数回実施します。機械除草後に土壌処理剤を全面散布し、雑草が生えてきた部分には茎葉処理剤をピンポイントで散布します。雑草が生長すると除草に支障が出るので、雑草の早期発見が重要です。

ここで、ネギの除草におすすめの除草剤を紹介します。農薬を使用する際はラベルに記載された使用方法を十分に確認し、不明な点はメーカーや普及指導センターなどに問い合わせるなどして適切に使用してください。

おすすめ茎葉処理剤

薬剤名特徴
ラウンドアップマックスロードスギナの除草効果が高い
ナブ乳剤イネ科雑草の除草効果が高い
バスタ液剤収穫前日まで使用可能

定植10日後まで使用できる おすすめ土壌処理剤

薬剤名特徴
ゴーゴーサン乳剤キク科雑草・ツユクサには効果が劣る
クレマート乳剤ガス化しにくい
コンボラルトレファノサイド乳剤とゴーゴーサン乳剤の混合剤

収穫30日前まで使用できる おすすめ土壌処理剤

薬剤名特徴
トレファノサイド乳剤トンネル・ハウス栽培ではガス化による薬害の恐れあり
ロロックスイネ科の雑草が多いほ場では他の薬剤との混用が効果的

ネギの中耕除草

手作業による株間除草を減らすためにも、中耕除草は上手に行いたいものです。生育が進むと管理機にネギが当たって折れてしまう可能性が出てきます。生育状況に合わせて作業幅を変更するのがポイントです。

なお、近年ではネギの生育安定と除草作業の省力化を目的としてスーパー大苗定植を導入する農家も見られます。

大分県の事例では、大苗の定植により生育初期から管理機での中耕除草作業が実施できるようになりました。その結果、幼苗の定植と比べて除草時間が3分の1へと低減できたと報告されています。

ネギ 管理機による中耕除草

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

ネギの品質と収量を確保するためには定植前の薬剤散布はもちろん、ほ場環境を観察した上できめ細かな除草作業が欠かせません。

除草剤を使用する場合は、ほ場全体の雑草発生を防ぐ土壌処理剤と発生した雑草をピンポイントで枯らす茎葉処理剤を組み合わせて使用するといいでしょう。あわせて、管理機を使った畝間除草と手作業による株間除草を実施すると総合的な雑草対策につながります。

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舟根大

舟根大

医療・福祉業界を中心に「人を大切にする人事・労務サポート」を幅広く提供する社会保険労務士。起業・経営・6次産業化をはじめ、執筆分野は多岐にわたる。座右の銘は「道なき道を切り拓く」。

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