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大粒イチゴのブランド化が進む!~ 最新の生産事情と品種開発動向を紹介~

大粒イチゴのブランド化が進む!~ 最新の生産事情と品種開発動向を紹介~
出典 : チリーズ / PIXTA(ピクスタ)

イチゴは品種開発や生産技術の進化により大粒の品種が増える傾向にあり、品質や出荷時期を調整することで高収益が見込めます。そこで今回は、イチゴ市場の最新事情と注目される夏秋イチゴの産地化について紹介します。

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ひと昔前のイチゴといえば東は「とちおとめ」、西は「あまおう」が代表的なブランドでした。しかし、現在では一年中大粒のイチゴが各地で栽培・出荷されるようになりブランド形成が進んでいます。

近年のイチゴ市場

総務省の家計調査によれば、2020年のイチゴの世帯当たり購入数量は2,284g、1人当たりでは774g(約3パック分)でした。

2000年の1,253gと比べると約6割になっており、2パック弱ほど減っていることになります。

イチゴの1人当たり購入量推移(二人以上世帯)

出典:総務省「 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2020年」よりminorasu編集部作成
※1人当たりは、二人以上世帯の購入金額・購入数量を平均世帯員数で除した数値

画像出典:kouta/ PIXTA(ピクスタ)

その一方で、スイーツなどに使われている加工用や贈答用の消費は伸びていると見られており、各県がブランドイチゴの開発に力を入れています。

そこで、まずは近年のブランドイチゴ開発の動向や、人気を博しているブランドについて紹介します。

多数のブランドが競合

現在、国内のイチゴ市場では40以上のブランドが乱立しており、上位5県で全国の収穫量の約45%を占めています。中でも栃木県と福岡県や熊本県などの九州勢がしのぎを削っている状況です。

イチゴの収穫量 都道府県ランキング 2020年

※主力品種は、当該都道府県で収穫量が最も多い品種。農林水産省が平成30年産(2018年産)作物統計をベースに、各自治体へ聞き取り調査を行ってまとめた資料による
出典:農林水産省農林水産省「作物統計調査 作況調査(野菜) 2020年」、農林水産省広報誌「aff(あふ)2019年12月号 特集1 いちご」よりminorasu編集部作成

イチゴは傷みやすいフルーツであり、以前は収穫されたものを近隣地域で消費することで各地域のすみ分けが行われていました。

しかし、近年は8割熟した状態で摘み取り、低温輸送により遠隔地にも届けることができるようになりました。例えば、福岡県の「あまおう」を鮮度を保ったまま翌日には東京に届けることが可能となったのです。

このように、輸送事情が発達してある程度の鮮度を保ちながら出荷できるようになったことも、全国各地のイチゴ市場への参入ハードルを下げ、競争が激化する大きな要因となりました。

※イチゴの品種動向については、こちらの記事もご覧ください。

トレンドは大粒のブランドイチゴ

イチゴは大粒で甘い特徴をもつブランド品種が主流となってきており、バランスの取れた美しい形であるなどの品質が加われば、より高値で売れます。

例えば、千疋屋総本店(東京都中央区日本橋)で販売されている「クイーンストロベリー」(注)というブランドイチゴは、桐箱に12粒入りで8,000円(税抜)で販売されており、贈答用として人気を集めています。

(注)クイーンストロベリー:千疋屋総本店のオリジナルブランド。香川県三木町産の「KOKOROグループ」が栽培する「女峰」から千疋屋総本店が選果している。

また、子供の握りこぶし大で重さが80gを超える「美人姫」(注)は、糖度が20度以上もある1粒5万円の高級品ですが、個人からの注文も多い人気商品です。

(注)美人姫:岐阜県羽島市の奥田農園株式会社 代表 奥田美貴夫氏が、岐阜県開発の大玉品種「濃姫」とその他の品種をかけ合わせて作り上げた超大粒のイチゴ品種。1粒で100gを超える場合もある。

「大粒で甘いブランドイチゴは高く売れる」。このことから、イチゴの産地では、「大粒」や「食味」をキーワードに地元ブランドを開発することに力を注いでいます。

千疋屋総本店 クイーンストロベリー プレミアムショートケーキ

千疋屋総本店 クイーンストロベリー プレミアムショートケーキ
出典:株式会社 PR TIMES(マンダリン オリエンタル 東京 ニュースリリース 2019年8月28日)

海外への輸出も

現在の日本では少子高齢化が加速していることから、イチゴも国内市場の縮小が予想されており、アジアなどを中心とした海外への輸出にも力を入れています。

アジア諸国では贈答用としてフルーツを贈り合う文化があり、日本のフルーツブランドは高く評価されているのです。

また、2012年には2億円程度だったイチゴの輸出額は2016年に11億円を超え、2018年には25億円を達成。果実の中では、りんご、ぶどうに次ぐ、第3位の輸出額を誇るようになりました。

イチゴの輸出実績推移

出典:農林水産省「2018年農林水産物・食品の輸出実績(品目別)」P.27「いちごの輸出実績 2012年~2018年」及び「農林水産物輸出入概況 2019年」「農林水産物輸出入概況 2020年」よりminorasu編集部作成

輸送資材や輸送事情が日々発達していることもあり、今後は富裕層に加えて中間層もターゲットにした価格帯のイチゴも伸びていくことが期待されています。

栽培動向

イチゴの高設栽培

やえざくら/ PIXTA(ピクスタ)

作型

イチゴには、温度と日長に反応して花芽を作る一季成り性品種(冬春イチゴ)と、日長の長さに関係なく花芽を作る四季成り性品種(夏秋イチゴ)があります。

生育適温は17~25℃と比較的冷涼な気候を好み、浅根性のため乾燥には弱いものの寒さには強く、雪の下でも越冬ができます。

また、花芽分化と休眠を高度な環境制御で人為的にコントロールすることで、収穫時期や栽培方法が異なる各種作型の開発も進められています。

※イチゴの花芽分化についてはこちらの記事をご覧ください。

主な産地

イチゴの主な産地は、収穫量1位の栃木県を中心とした関東、2位の福岡県と3位の熊本県を含めて幅広い県で栽培されている九州、5位の静岡県と6位の愛知県がある東海の3ヵ所に分かれています。

「夏秋イチゴ」は北海道、長野県、青森県、宮城県などの夏が涼しい地域に生産が集中しています。

進む大粒イチゴの品種開発

現在、市場の取扱量が日本一といわれているイチゴの品種は、栃木県農業試験場が開発した「とちおとめ」で、特に東日本では高い販売シェアを誇っています。

しかし、各産地ではブランド化することを前提に、次々と大粒のオリジナル品種が開発され、イチゴ市場でしのぎを削っています。

いちご収穫量上位県の主な開発品種

出典:農林水産省「各都道府県において主に栽培されている品種」所収の各県資料よりminorasu編集部作成

現在主流になっている「大粒で甘い」イチゴの始まりといわれる「あまおう」を始め、各産地のオリジナル品種の代表例を紹介します。

福岡県「あまおう」

「あまおう」を使ったオリジナルのスイーツやドリンクを期間限定販売する「Smile!博多あまおうPROJECT」(JA全農ふくれん)

「あまおう」を使ったオリジナルのスイーツやドリンクを期間限定販売する「Smile!博多あまおうPROJECT」(JA全農ふくれん)
出典:株式会社PR TIMES(JA全農ふくれん ニュースリリース 2021年3月1日)

福岡県の主力品種「あまおう」(品種名:福岡S6号)は、大きな丸い果実と強い甘みが特徴で、その特徴の「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいという頭文字から「あまおう」と名づけられました。また、「甘いイチゴの王様になるように」との意味も込められております。

なお、「福岡S6号」を栽培できるのは、福岡県内の生産者に限られます。

静岡県「紅ほっぺ」

静岡県農林技術研究所(旧・静岡県農業試験場)が開発した品種「紅ほっぺ」(品種名:紅ほっぺ)は、糖度の平均が12~13度と高く、甘みと酸味の調和が魅力です。

北海道から九州まで多くの地域で栽培されていますが、「紅ほっぺ」を生産・販売するには、静岡県の許諾を得る必要があります。

静岡県産いちごのフェア「静岡いちご“紅ほっぺ”“きらぴ香”Presents静岡いちごマルシェ」

静岡県産いちごのフェア「静岡いちご“紅ほっぺ”“きらぴ香”Presents静岡いちごマルシェ」
出典:株式会社 PR TIMES(小田急電鉄株式会社 ニュースリリース 2020年2月3日)

愛知県「ゆめのか」

愛知県農業総合試験場が開発した品種「ゆめのか」(品種名:ゆめのか)は、円錐形で大きく鮮やかな赤い色で、甘みと酸味のバランスがよい品種です。農家にとっては多収性で果皮がややかたく輸送性に優れているというメリットがあります。

愛知県以外でも温暖な地域で栽培されていますが、「ゆめのか」の生産・販売は愛知県の許諾を得る必要があります。

愛知県が開発したイチゴ「ゆめのか」

愛知県が開発したイチゴ「ゆめのか」
nini / PIXTA(ピクスタ)

熊本県「ひのしずく」「ゆうべに」

熊本県では、2006年に品種登録されたオリジナル品種の「ひのしずく」(品種名:熊研い548)が栽培されてきました。大粒で酸味が少なめで強い甘みがあります。

さらに2016年には、年内収量が多く、ジベレリン処理がいらない「ゆうべに」(品種名:熊本VS03)が開発され、県を挙げてブランド化を推進しています。大粒で円錐形、酸味が控えめで甘みが強めです。

なお、「熊研い548」「熊本VS03」とも、栽培できるのは熊本県内の生産者に限られます。

熊本県の新品種「ゆうべに」。熊本の「熊(ゆう)」とイチゴの「紅色」から「ゆうべに」と名付けられた。(右側の「恋みのり」は農研機構の開発品種)

熊本県の新品種「ゆうべに」。熊本の「熊(ゆう)」とイチゴの「紅色」から「ゆうべに」と名付けられた。(右側の「恋みのり」は農研機構の開発品種)
出典:株式会社PR TIMES(JA全農の産直通販JAタウン ニュースリリース 2021年12月15日)

栃木県「スカイベリー」

「スカイベリー」(品種名:栃木i27号)は栃木県農業試験場いちご研究所で開発された品種で、主力品種のとちおとめに比べ果実がとても大きく作れることがメリットです。

なお、「栃木i27号」を栽培できるのは、栃木県内の生産者に限られます。

大きくきれいな円錐形が特徴の「スカイベリー」

大きくきれいな円錐形が特徴の「スカイベリー」
出典:株式会社PR TIMES(栃木県 ニュースリリース 2018年12月20日)

佐賀県「いちごさん」

「いちごさん」は、佐賀県が「さがほのか」の後継品種として、生産者やJAと協力して佐賀県農業試験研究センターにおいて開発した品種で、果肉まで赤く香りが高いことが特徴です。主力品種の「さがほのか」より、果数・1果重とも重く、収量性に優れています。

「いちごさん」は、佐賀県とJAさがが許諾契約を結んでおり、JAさがから苗の譲渡をうけた生産者のみが栽培できます。

佐賀県の開発品種としては「さがほのか」以来20年ぶりとなるいちご新品種「いちごさん」

佐賀県の開発品種としては「さがほのか」以来20年ぶりとなるいちご新品種「いちごさん」
出典:株式会社PR TIMES(佐賀県 ニュースリリース 2018年12月6日)

生産技術の進歩も大粒イチゴの生産を後押し

作業の負担が大きいイチゴ栽培では、より質の高いイチゴを生産するために、AI(人工知能)やIoT(センサー機能などと連携したシステム)などの導入も進んでいます。

ここでは、害虫の生育スピードや農薬の残効期間が本州より早い沖縄でのAIによる病害虫予測の事例と、茨城県の大規模イチゴ専業農家の自動灌水システム導入事例を紹介します。

沖縄県:スマートフォンの撮影画像のAI解析による病害虫発生予測の事例

沖縄県で観光農園を運営する「株式会社美らイチゴ」では、2018年から、作業カートに取り付けたスマートフォンで撮影した画像をAIで解析し、病害虫や収量を予測する実証実験を行ってきました。

株式会社美らイチゴ ホームぺージ

この実証実験は、農林水産省 「農業界と経済界の連携による生産性向上モデル農業確立実証事業における連携プロジェクト(平成30年度)」の採択事業で、AI解析とディープランニングは「株式会社オプティム」が担当しています。

出典:農林水産省「農業界と経済界の連携による生産性向上モデル農業確立実証事業」所収の「 成果事例集(先端農業連携機構)」

株式会社美らイチゴ 代表取締役社長 野口豪さん

株式会社美らイチゴ 代表取締役社長 野口豪さん
出典:株式会社 PR TIMES(株式会社 PR TIMES ニュースリリース 2021年2月26日)

茨城県:大規模イチゴ専業農家の自動灌水システムの導入事例

茨城県鉾田市のイチゴ専門農家「村田農園」では、47棟のハウスの土に棒状のセンサーを埋め込み、土壌の状態に合わせて適量の水分量と肥料を供給するシステム(注)を導入しています。

(注)株式会社ルートレック・ネットワークスのAI潅水施肥ロボット「ゼロアグリ」


村田農園は、銀座千疋屋やザ・ペニンシュラ東京などに直接イチゴを納入しており、その質の高いイチゴを「村田さん家のいちご」としてオンライン販売しています。

大粒で高い品質のイチゴの生産には徹底した土壌水分の管理が必要ですが、このシステムの導入でその作業負担が軽減され、よりきめ細かく管理できるようになったそうです。

村田農園 ホームページ
「村田さん家のいちご」オンラインショップ

「村田さん家のいちご」

「村田さん家のいちご」
出典:ソーシャルワイヤー株式会社(タアシエ株式会社 ニュースリリース 2016年3月30日)

夏秋イチゴの産地形成

最後に、単価の高い端境期の出荷を狙う夏秋イチゴの産地化事例を紹介します。

夏秋イチゴの需要

イチゴの家庭向け需要は12月から5月ですが、製菓・外食向けの業務用の需要は年間を通じて安定しており、夏季の需要は海外からの輸入で賄われています。

※イチゴの月別の卸売数量と価格についてはこちらの記事をご覧ください。

農産物の国産化志向が高まっていることもあり、製菓業界・外食業界では商品差別化のため、この端境期にも、国内産の夏秋イチゴを使用する場合が増えてきました。実際にホテルなどで、夏のイチゴにスポットをあてたスイーツのフェアが行われています。

これまで夏秋イチゴは北海道などの冷涼な気候の産地でのみ栽培されてきました。イチゴは高温に弱く、高温期には開花不良や着果不良がおきやすく、夏の施設栽培では病害虫も発生しやすいためです。

しかし、環境制御技術や優良な夏秋イチゴの品種開発の進展によって、夏秋イチゴの栽培が各地で行われるようになっています。

夏秋イチゴ「サマーティアラ」

夏秋イチゴ「サマーティアラ」
Rhetorica / PIXTA(ピクスタ)

夏秋イチゴの主な品種~国の研究機関・国立大学編

地方独立行政法人北海道立総合研究機構「けんたろう」(2004年6月登録)

農研機構「なつあかり」(2007年8月登録)

国立大学法人信州大学・株式会社アグリス「信大BS8-9」(2011年7月」登録)

夏秋イチゴの主な品種~都道府県編

長野県
「サマープリンセス」(2003年3月登録)
「サマーエンジェル」(2010年8月登録)

宮城県
「サマーキャンディ」(2008年3月登録)
「サマードロップ」(2011年3月登録)

徳島県
「サマーフェアリー」(2009年2月登録)

山梨県
「かいサマー」(2009年3月登録)

宮崎県
「みやざきなつはるか」(2010年3月登録)

山形県
「サマーティアラ」(2011年3月登録)

栃木県
「なつおとめ」(2011年3月登録)

夏秋イチゴの主な品種~種苗メーカー編

株式会社ホーブ
「ペチカ」(1995年3月登録・期間満了)
「エスポ」(2006年12月登録)
「ペチカピュア」(2010年5月登録)
「ペチカエバー」(2017年6月)
「ペチカほのか」(2017年6月)

ホクサン株式会社
「すずあかね」(2010年3月)

出典:農林中金総合研究所「夏秋イチゴの国内生産の課題と産地育成(農林金融 2019年7月号)」

夏秋イチゴの産地化の取り組み

長野県の事例

シャトレーゼで提供される長野県産夏イチゴのスイーツ

シャトレーゼで提供される長野県産夏イチゴのスイーツ
出典:株式会社PR TIMES(株式会社シャトレーゼ ニュースリリース 2013年7月17日)

JAあづみ管内(長野県安曇野市と松本市)では、2004年に夏秋イチゴの栽培が始まりました。その背景には、キャベツなどの重量のある野菜類を栽培していた農家が高齢化し、軽量の作物への転換を図りたいという事情がありました。

JAあづみでは、栽培開始当初から夏秋イチゴの栽培方法の積極的な普及活動のほか、保冷設備の整備や冷蔵車での集荷など、夏秋イチゴ栽培を積極的に支援しました。

また、個々の農家がケーキ店などとの取引を開拓するのではまとまった受注が見込めないため、JAが当初から製菓企業を想定した販路開拓に取り組み、2012年に大手製菓企業「株式会社シャトレーゼ」向けの契約栽培を実現しました。

これを機に栽培面積が拡大し、2018年には生産者数48戸、栽培面積6.5ha、年間売上高は3.7億円に達しています。

出典:
農林水産省ホームページ「普及活動事例」「協同農業普及事業の成果事例(令和元年度)」所収の「夏秋どりイチゴ産地への育成. ~新規栽培者の支援を核とした取組~」
農林中金総合研究所「夏秋イチゴの国内生産の課題と産地育成(農林金融 2019年7月号)」

奈良県の事例

奈良県では山間の夏季冷涼な気候を活用し、近畿では希少な夏秋イチゴを産地化するために、栽培面・販売面の両面の取り組みを推進しています。

標高800mの天川村洞川(どろがわ)地区で試験栽培を行い、夏秋イチゴ6品種の中から地域に適した品種を選抜。モニタリングシステムの導入などを含め栽培体系をマニュアル化するとともに、実需者のヒアリングを行い販路開拓にも試験栽培の段階から取り組んでいます。「洞川夏いちご」としての出荷も実現しました。

詳細は、農林水産省及び奈良県の資料をご覧ください。

農林水産省「新品種・新技術の確立支援 取組概要(H30~R1 )『山間の夏季冷涼な気候を活用した夏どりイチゴの産地づくり』奈良県」

奈良県ホームページ「普及活動成果集」所収の「夏どりイチゴの産地育成」

さまざまな品種のイチゴ食べ比べセット

さまざまな品種のイチゴ食べ比べセット
出典:ソーシャルワイヤー株式会社(株式会社リトルワールド ニュースリリース 2021年1月15日)

現在、イチゴは贈答用など高級品の需要が期待されることから、各地で地域の特性を活かした大粒で甘いイチゴが開発され、各産地の自治体などが積極的にブランディングや販路開拓を行っています。

イチゴは比較的小規模でも収益が上がりやすいことから就農時に選ばれる作物でもあります。そのため、自治体と地域の生産者、JAなどが連携して、AIやloTの導入を含む栽培体系の確立とそのマニュアル化も進んできました。

イチゴ栽培の選択肢として、経営リソースの一部を高い単価で販売される大粒の高級イチゴに振り向けるということも考えられるのではないでしょうか。

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百田胡桃

百田胡桃

県立農業高校を卒業し、国立大学農学部で畜産系の学科に進学。研究していた内容は食品加工だが、在学中に農業全般に関する知識を学び、実際に作物を育て収穫した経験もある。その後食品系の会社に就職したが夫の転勤に伴いライターに転身。現在は農業に限らず、幅広いジャンルで執筆活動を行っている。

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