【画像】ネギの害虫と被害症状一覧! 登録農薬&防除対策まとめ

ネギの収量や品質アップをめざすには、害虫の防除が欠かせません。害虫予防や防除対策で効果を上げるためには、ネギの害虫の発生時期や被害症状を知り、登録農薬や病害虫発生予察情報をチェックして、早めの対策で被害を最小限に抑えることが大切です。
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目次
注意すべきネギの害虫には、ネギアブラムシなどネギ特有のものと、ネキリムシ、ヨトウムシ類など広食性のものがあります。本記事では、害虫の種類を特定して適切に防除するために、ネギに発生する主な害虫とその被害症状、対策や使える農薬を解説します。
ネギに発生する主な害虫と被害症状一覧
はじめに、ネギの害虫が発生する時期を防除暦に沿ってまとめます。そのあとの項で、注意すべき以下の8種について、被害の特徴や有効な農薬・防除対策を解説します。
- ネギアザミウマ:葉にかすり状の白斑が発生
- ネギハモグリバエ:食害痕により、葉全体が白っぽくなる
- シロイチモジヨトウ(ヨトウムシ類):内側からの食害で、葉がボロボロに
- ネギコガ:葉表面に、内側からの食害による白い筋を残す
- ネギアブラムシ:葉に大きなコロニーを形成。葉の黄化や枯死を招く
- ネキリムシ類:株の生え際から葉全体を切り倒すように食害する
- ロビンネダニ:地中でネギを加害、地上部の生育悪化や枯死につながる
- ネギネクロバネキノコバエ:地中の盤茎部や葉鞘を加害、生育に影響する
ネギ害虫の発生時期と防除暦

乗用管理機によるネギへの農薬散布
川村恵司 / PIXTA(ピクスタ)
ネギ類は広い地域・多様な作型で栽培されていますが、ここでは温暖地(中間地)における秋冬どりの露地栽培を前提に解説します。

参考:JAちば「JAちばみどり 海上野菜組合産直部(長ねぎ/秋冬どり)」所収「もっと安心農産物 ねぎ(秋冬どり)栽培暦(令和3年(2021年))」、BASFジャパン株式会社「BASF社製品ねぎ栽培ブック」、 愛知県「あいち病害虫情報」、株式会社全国農村教育協会「ネギアブラムシ」、「ロビンネダニ」よりminorasu編集部作成
地域の気候によって上記の時期から多少ずれが生じるので、あくまでも目安としてください。
また、害虫の発生は天候などの条件により毎年変動します。農林水産省の「病害虫発生予察情報」などをこまめに確認し、地域の発生状況について新しい情報をチェックしましょう。
農林水産省「病害虫発生予察情報」(2023年3月13日更新)
これらの害虫からネギを守り、品質や収量を上げるには、それぞれの生態や被害の特徴を知ったうえで、適切な防除対策を実施することが重要です。
そこで、上記8種の害虫について、生態と被害の特徴、有効な防除方法を解説します。
なお、この記事で紹介する農薬はすべて、2024年3月現在登録のあるものです。実際の使用に当たっては、必ず使用時点の農薬登録情報を確認のうえ、ラベルをよく読み適切な施用方法や施用量を守ってください。
地域で農薬の使用について決まりが設けられている場合もあるので、こちらも必ず確認しましょう。
農薬登録情報提供システム
また、同じ系統の農薬を連続して使用すると、害虫が耐性を得ることがあります。異なる系統の農薬を複数そろえ、ローテーション散布することが重要です。
ネギアザミウマ:葉の吸汁された箇所へかすり状の白斑が発生

ネギアザミウマの成虫(体長1mm)
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ネギアザミウマによるネギの被害葉
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
アザミウマ類は非常に種類が多く、被害を受ける作物も多様です。ネギに発生するのは、その名の通りネギアザミウマです。
成虫は体長約1mmで細長く、褐色です。幼虫はさらに小さく透き通るような黄色です。4月頃から発生しはじめ、6~10月に目立ちます。高温に強く、乾燥した環境を好むので、夏期で乾燥気味の場合は多発しやすくなります。
被害の特徴
成虫・幼虫とも葉の汁を吸って食害し、食害痕は色が抜けて白いかすり状になるのが特徴です。食害された場合、見た目が悪くなり、品質が低下します。
ネギハモグリバエ、ネギコガの食害痕とよく似ていますが、被害部の表面にネギアザミウマの成虫や幼虫が見え、その周囲にごく小さな黒いフンが付いていることで区別できます。
ネギアザミウマの被害は食害だけでなく、ウイルスを媒介することもあるので要注意です。特に、ネギえそ条斑病(IYSV)にかかると深刻な被害をもたらします。
ウイルス病は治療ができず、かかると被害が大きいので、原因となりうるアザミウマ類が多発しないように、発見次第速やかに防除しましょう。
有効な農薬・防除対策
施設栽培の場合は、開口部に目合い0.6mm以下の防虫ネットを張るなどして、成虫の飛来を防ぎます。露地栽培では、防虫ネットをトンネル掛けにします。
食害痕を発見したら、被害部をよく観察して原因害虫を特定し、アザミウマ類ならば殺虫剤などの農薬散布で早期に防除を行いましょう。
有効な農薬としては、アザミウマ類に適用がある「ディアナSC」や、ネギアザミウマに適用する「コルト顆粒水和剤」「カスケード乳剤」などが挙げられます。
▼ネギアザミウマの防除については、以下の記事も参照してください。
ネギハモグリバエ:複数の食害痕が重なり、葉全体が白っぽくなる

ネギハモグリバエの老齢幼虫(体長4mm)
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ネギハモグリバエの幼虫によるネギの被害葉
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネギハモグリバエは、玉ねぎやにんにくなどネギの仲間に発生する、非常に小さなハエです。成虫は体長2mmほどで、黒い体のところどころに淡黄色の班があります。
幼虫は黄白色の細長いウジ虫で、老熟幼虫は体長4mmほどです。葉に潜っているため見つけにくいことが難点ですが、食害痕の中に透けて見えることがあり、葉を割くと内側に見つけられます。
ネギハモグリバエは春と秋に多発し、年間では5~6回発生するとされています。
被害の特徴
成虫は、卵をネギの葉の中に産み付け、ふ化した幼虫も葉の内部を移動しながら食害します。食害痕は1~3mm幅の白い線状になり、多発すると線が重なって、葉の全体が白くなるのが特徴です。
食害痕は目立つので、ネギの品質や収量が著しく低下したり、商品価値がなくなったりします。また、基本的に食害するのは幼虫だけですが、成虫が産卵や水分を補給するために葉に卵管を差し込んだ痕も丸い点として残り、外観を損ねます。
食害痕が害虫が這ったような不規則な線状になっていることが特徴で、ネギアザミウマやネギコガと区別できます。
有効な農薬・防除対策
防虫ネットで覆うことで、成虫の侵入を防ぎ発生しにくくさせます。また、寄生蜂などの天敵を利用する方法もあります。
幼虫は葉の内部にいるため、浸透移行性の高い殺虫剤を選びましょう。有効な農薬には、「グレーシア乳剤」「カスケード乳剤」「ダントツ水溶剤」などがあります。
▼ネギハモグリバエの防除については、以下の記事も参照してください。
シロイチモジヨトウ(ヨトウムシ類):内側からの食害で、葉がボロボロに

シロイチモジヨトウの老齢幼虫(体長25mm)
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

シロイチモジヨトウの老齢幼虫によるネギの食害
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ヨトウムシ類のうち、シロイチモジヨトウ、ヨトウガ、ハスモンヨトウの3種がネギに発生します。
いずれも広食性で、ネギ以外にも多くの作物を加害します。シロイチモジヨトウは西日本に多く、初夏から秋にかけて発生し、特に8~10月に多発する害虫です。
成虫は体長10~15mmほどで、明るい灰褐色の小さな蛾です。老齢幼虫には胴部側面にはっきりとした白い線が見られる場合があり、それがシロイチモジ(白一文字)の名前の由来です。
ただし、幼虫の模様は個体変異が激しく、白い線がはっきりしないものも多いので、幼虫を見分ける決め手とはなりません。
若齢幼虫はヨトウガとよく似ていますが、ヨトウガの若齢幼虫期はシャクトリムシのような歩き方をするため、見分けがつきます。
被害の特徴
シロイチモジヨトウは卵を卵塊として産み付け、表面を灰褐色の鱗粉で覆います。ふ化した幼虫は、集団で葉先や葉の折れた部分から葉身の内側に侵入し、内側から表皮を残して食害します。
被害葉は白化して枯れたり、枯れなかった場合でも害虫の糞が葉身内側の底に溜まったりするので、商品価値が失われます。
4齢幼虫以降は、分散して葉の外側から食害する幼虫も増えるため、 食害痕はハスモンヨトウによるものと区別しにくくなります。幼虫の頭部の後ろに対になっている黒い斑紋があれば、ハスモンヨトウです。
有効な農薬・防除対策
施設栽培の場合は、成虫の侵入を防ぐことができるので防虫ネットを張るとよいでしょう。発生を確認したら、卵塊やふ化直後の幼虫の集団を探し、ただちに防除することが重要です。
葉身内に侵入されてからでは農薬が効きにくく、老齢幼虫になると薬剤感受性が低下するうえ、日中は土中に潜むため、農薬の効果は得られにくくなります。
農薬による防除は、ふ化直後の若齢期に行わなければなりません。
農薬を使う場合は、難防除害虫も含む広範囲の害虫に有効な殺虫剤を選びましょう。
例えば、シロイチモジヨトウに加えてアザミウマ類・ハモグリバエに効く「ディアナSC」や、アザミウマ類・ハモグリバエ類にも効く「ベネビアOD」、ネギアザミウマ・ネギハモグリバエ・ネギネクロバネキノコバエにも効く「カスケード乳剤」などがあります。
ネギコガ:葉表面に、内側からの食害による白い筋を残す

ネギコガの幼虫(体長8mm)
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ネギコガの幼虫によるネギの食害痕とネギコガの蛹
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネギコガは、玉ねぎやにんにくなどのネギ属植物だけ食害する、蛾の仲間です。高温を好み、梅雨明けの高温乾燥状態で急激に繁殖します。
6〜10月にかけて発生し、特に6〜8月に多発します。幼虫は淡緑色に褐色の縞があり、葉の内部に潜って食害します。
老齢幼虫で体長7〜8mmになり、十分に生育すると、葉の外に出て粗い繭を作るのが特徴です。
成虫は5mmにも満たない黒灰色の小さな蛾で、前翅を閉じると後縁中央に鮮やかな白色斑が目立ちます。
被害の特徴
幼虫は葉の内部から表皮を残して食害するので、幼虫の移動した分だけ、葉の表面に不規則な線状の白斑ができます。多発すると線状の白斑が複数重なり合い、酷くなると葉が白化したり枯死したりします。
食害痕はネギハモグリバエの被害に似ていますが、ネギコガの場合は、線状になった食害痕の端々に小さな穴が開いていることで区別できます。
有効な農薬・防除対策
施設内への成虫の侵入を防ぐには、防虫ネットを張るとよいでしょう。
すでに食害が発生した場合は、残効性の高い粒剤または液剤を使うと効果的です。ネギコガに適用のある農薬は、「プレバソンフロアブル5」「ハチハチ乳剤」「ディアナSC」など多数あります。
ネギアブラムシ:葉に大きなコロニーを形成。葉の黄化や枯死を招く

ネギの葉に寄生したネギアブラムシ
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

ネギアブラムシの寄生株
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネギアブラムシは、文字通りネギ属の作物に寄生するアブラムシ類の仲間で、体が黒く光沢を持つのが特徴です。発育も増殖も早く、寄生して間もなく幼虫から成虫までが一緒に大きなコロニーを作り、集団で吸汁加害します。
本州以南では3〜11月と長期間見られ、冬場も発生する場合があります。特に、5〜6月や10〜11月の春と秋によく発生します。
被害の特徴
多発すると吸汁される量も増えるので、宿主株は生育障害を起こします。若い苗では枯死する例も見られます。また、ウイルスを媒介し、ネギ萎縮病の原因となる場合があります。
有効な農薬・防除対策
アブラムシ類が光を避ける性質を利用して、畝にシルバーのマルチやテープを張る方法や、目合いが1mm以下の防虫ネットで覆う方法で予防します。
多発する場合は、「ダイアジノン乳剤40」「マラソン乳剤」「コルト顆粒水和剤」などを散布します。
▼ネギアブラムシの防除については、以下の記事も参照してください。
ネキリムシ類:株の生え際から葉全体を切り倒すように食害する

カブラヤガによるネギの食害痕
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネキリムシ類は、まるで根から切り落としたように地際から葉茎を切り倒して食害する幼虫の総称です。具体的にはカブラヤガとタマナヤガの2種類が発生し、カブラヤガは西日本、タマナヤガは東日本に多いとされています。
4〜11月にかけて2〜4回発生します。アブラナ科を好みますが、ネギの食害もあります。
成虫は夜間に飛来し、作物の地際の古葉などに1〜2個ずつ卵を植え付けます。ふ化した幼齢幼虫は下葉などに潜み地際部を食害しますが、食べる量が少ないのでそれほどの被害はありません。
老齢幼虫になると、夜間に作物を切り倒して茎などを食べ、昼間は近くの土の中で潜んでいます。食欲旺盛で、一晩で数株を切り倒してしまうこともあります。
被害の特徴
ネキリムシは、やわらかい幼苗の茎葉を好んで食べるので、定植後間もない幼苗で被害が大きくなりがちです。小さな株が地際から切られ、欠株となることもあります。多発すると収量の大幅な減少につながるので、早めに防除対策を行いましょう。
有効な農薬・防除対策
被害がわかりやすいので、朝、切り倒された株を見つけたら、その周りの土を浅く掘り返し、近くにネキリムシが潜んでいないか探してみましょう。
ネキリムシの発生が見られた場合は、被害下部周辺の作物の株元に「ガードベイトA」「アクセルベイト」などを散布します。
また、多発するほ場については、「カルホス微粒剤F」などを播種時もしくは定植時に土壌混和処理します。併せて、夏場の晴天時にほ場をビニールで覆い、地温を45〜50℃まで上げることで、より効果的に防除ができます。

カブラヤガの食害箇所付近を掘ると出てくる幼虫
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ネキリムシ類の防除については、以下の記事も参照してください。
ロビンネダニ:地中でネギを加害、地上部の生育悪化や枯死につながる

ネダニ類の成虫
写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集
ロビンネダニは、成虫の体長がわずか0.7mmほどの、ダニやクモの仲間です。成虫の体は艶のある乳白色で丸く、頭部と脚がえんじ色で目立つため、小さくても肉眼で発見できます。
土壌中に長期間生存でき、ネギなどの寄生作物が植え付けられると根際や鱗茎部に寄生し、茎盤内に食入して吸汁加害します。
発育適温は20~30℃と高温を好み、春~初夏にかけてと秋に多発します。そのため、5~6月に定植し、10~12月に収穫をする秋冬ネギで大きな被害が出ます。
卵~成虫までの発育期間は10~17日ほどで、1年を通して10回以上発生します。砂土や火山灰土などの粘土質が少ない酸性の土壌や、有機質に富んだ膨軟な土壌などで多く発生します。
寄生苗からの持ち込みと、前年の罹病株の残渣が主な発生源です。また、連作によって密度が高まり多発しやすくなります。
被害の特徴
ロビンネダニに寄生されたネギは、根がなくなって株の地上部の生育を抑制され、葉色が悪くなったり、食害された部分の傷が褐色になったりします。収量減や品質の低下から、収益にも影響することがあります。
土壌中にいるため防除が難しく、被害が著しい場合は収量が半減したり、ほ場が全滅したりするケースが報告されています。
有効な農薬・防除対策
防除の基本は、寄生苗を持ち込まないことと、発生したほ場では株の残渣をほ場外に持ち出し処分することです。連作を避けることや、ロビンネダニの好む酸性土壌にならないよう酸度を調整することなど、土壌環境を適切に保つことも大切です。
一度発生したほ場では、土壌を太陽熱消毒や湛水処理することで、ロビンネダニの密度を下げて被害を軽減できます。
農薬による防除は、定植前にネダニ類に効果のある「フォース粒剤」を作条に土壌混和するか、定植後の発生には「アプロードフロアブル」などを殺虫目的で株元灌注してください。
ネギネクロバネキノコバエ:地中の盤茎部や葉鞘を加害、生育に影響する
ネギネクロバネキノコバエは、日本では2014年に埼玉県で初めて発見された害虫です。ネギのほか、ニラとニンジンに発生が確認されています。
成虫は全身が黒く、体長は2~3mm程度で蚊に似ています。成虫の寿命は4〜6日で、作物を食害することはありません。幼虫は体長が最大約6mm程度の、白っぽい半透明の胴体をした頭部が黒いウジ虫で、作物の地下部に寄生して食害します。
幼虫は多湿の環境を好み、25℃では1世代1ヵ月弱のサイクルで年間6〜7回発生します。春先から12月上旬まで成虫が見られ、一方の幼虫も同じ時期に増加し、土中の植物に寄生して越冬します。
特に幼虫、成虫ともに9月以降から活動が活発になるため、定植時から11月頃まで防除対策が必要です。
被害の特徴
ネギネクロバネキノコバエの幼虫が、ネギの地下部と根部を食害します。特に葉鞘下端の盤茎の食害が著しく、次第に白い葉鞘部へと広がります。
食害痕によって見た目を損ない、品質が下がるだけでなく、多発すると生育が悪くなります。
有効な農薬・防除対策
ネギネクロバネキノコバエは多湿の環境を好むので、ほ場の排水対策が重要です。発生が見られたほ場では、残渣に幼虫が寄生し越冬する可能性があるので、石灰窒素を散布して腐熟させるなど、次年度の発生源とならないよう適切に処理しましょう。
農薬による防除は、幼虫は地中に生息していることから土寄せ作業後では盤茎部に効果が届きにくくなるため、農薬が比較的届きやすい土寄せ前に行うことが大切です。
定植時に「フォース粒剤」を作条土壌混和したり、定植後に「カスケード乳剤」や「ハチハチ乳剤」などを散布したりします。発生が多い場合は、世代サイクルよりも短い3週間の間隔で散布すると効果的です。
ネギ栽培では注意すべき害虫が多く、ネギ類にのみ発生するものもいるため、常にそれら害虫の発生を予防することが重要です。
地域の害虫発生状況をこまめに確認し、発生が予想される害虫の好む環境を作らないよう努めましょう。また、発生した場合は害虫の種類を速やかに特定し、適切な防除対策をすることで被害を最小限に食い止めてください。
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大曾根三緒
ビジネス、ペット、美術関連など多分野の雑誌で編集者として携わる。 全国の農業協同組合の月刊誌で企画から取材執筆、校正まで携わり、農業経営にかかわるあらゆる記事を扱かった経験から、農業分野に詳しい。2019年からWebライターとして活動。経済、農業、教育分野からDIY、子育て情報など、さまざまなジャンルの記事を毎月10本以上執筆中。編集者として対象読者の異なるジャンルの記事を扱った経験を活かし、硬軟取り混ぜさまざまなタイプの記事を書き分けるのが得意。